歯の豆知識

2002年8月号

歯ぎしりって何?!~たかが歯ぎしりじゃないんです~

歯ぎしりには3種類あります

歯ぎしりは音の出し方によって、3種類に分類されています。これらの中で特に問題なのがすりこぎ型です。歯の表面を覆っているエナメル質は、人体でもっとも硬い組織です。すりこぎ型は、その硬いものどうしを必要以上にこするので歯が磨耗してしまいます。また食いしばり型では、歯をかみ合わせるときに異常な力が加わるのでエナメル質がひび割れたり、剥離することもあります。歯ぐきにめり込むような歯並びの人は、食いしばり型の歯ぎしりで歯が沈下している可能性もあります。

すりこぎ型

すりこぎ型
上下の歯を強くこすりあわせる習癖で、睡眠中に「キリキリ」「ギリギリ」というような音を発生する。かみ合わせが悪い場合に多いタイプです。

カチカチ型

カチカチ型
上下の歯を、無意識のうちに「カチカチ」「コツコツ」とかみ合わせるもの。歯ぎしりの中では比較的症状が軽く治りやすい。

食いしばり型

食いしばり型
上下の歯を力いっぱい食いしばる習癖。音はしないが歯や顎関節にかかる負担はかなり大きい。ストレスによる歯ぎしりに多いタイプ。

歯ぎしりは立派な病気です

歯ぎしりの強さや長さはさまざまですが、典型的な症例では睡眠中に何百回と起こしています。歯ぎしりをするたびに大変な力が歯にかかりますから、歯にとっていいはずはありません。ごく初期でも「肩がこる」「顎がつかれる」「睡眠が浅くなる」などの弊害が起こります。さらに症状が進むと歯を支えている骨が圧力のために変形したり、歯がグラグラと動くようになります。その結果歯を支えている骨を痛めたり、歯槽膿漏や歯肉の病気を引き起こすことさえあるのです。歯そのものがすり減って、溝のないフラットな歯になってしまったり、ひどいときには歯のエナメル質が磨耗して神経に届いて水がしみたり、痛んだりするようになってきます。

歯ぎしりの治療は?

残念ながら、歯ぎしりを専門に診てくれる病院は全国でもごくごく少数です。だからといって放置するのは禁物。気になる人は、まず歯科医に相談してみましょう。治療には健康保険も適用できますから、恥ずかしがらずに治療をうけることをおすすめします。