2005年1月号

治療した歯の注意点

天然歯よりデリケート

天然歯・人工歯イメージ

 みなさんは金属で詰めたりかぶせたりした歯の方が丈夫だと思っていませんか?これは大きな間違いで、断然天然歯の方がいいのです。もちろんむし歯になってしまったら人工物で補わなければなりません。歯の形は人工物で復元できますが、人工物を支える元の歯は治療で削られて、かなり小さくなっているはずです。しかも接着剤が介在しています。
 3度の食事や歯ぎしりの重圧に耐え、唾液にさらされ、細菌が周囲に生息する環境で、どのくらいサバイバルできるのでしょうか?

難しい手入れ

 みなさんは、歯の詰め物や冠が何度か外れた経験があると思います。実のところ、成人では「初めてむし歯になった歯」よりも以前に何らかの治療が施された「歯の再治療」の方が圧倒的に多いのです。統計によると、修復物の平均使用年数は6.9年で、さらに外れた歯を再治療した場合、その後の修復物の平均使用年数は5.4年と短くなっています。つまり、治療された歯の手入れは、自然のままの歯より難しいのです。

虫歯イメージ

とにかく歯磨き

 人工物を製作する時は、なるべく理にかなった形に歯を削り、精密な型を取り、歯にぴったり装着するよう神経を使いますが、どれほど精密にしても歯と人工物の間には、細菌の大きさからいえばかなりの隙間ができてしまうのです。したがって、その間に歯垢が溜まらないようにしっかり歯磨きする必要があります。

その他の注意点

 また、接着剤が加圧によって破壊されないよう、乱暴に噛むのは控えた方がよいでしょう。詰め物が外れた人に原因を聞くと、アメを噛んだ時が多いようですので気をつけてください。
 詰め物や冠を歯に装着している方は、「むし歯を作ってしまった生活態度」を反省しましょう。同じように生活していたら、嫌な思いをして治療した歯も、まだむし歯になっていない歯までもダメにしてしまうかもしれません・・・