2009年12月号

歯磨き大作戦

磨きのこしをなくそうね

磨けていないところはありませんか?

「わたしは毎食後歯を磨いています」という人でも、実際にはきちんと磨けていないということがよくあります。
というのも、磨きにくいところ、歯ブラシの届きにくいところがあるからです。また、人によって磨き方のくせがあって、どうしても磨き残しているところが出てきてしまうのです。
お掃除でも「四角い部屋を丸く掃く」という言葉があるように、歯と歯の間、歯の裏側、噛み合わせの部分など、磨いているつもりでも磨けていないところがあります。


まず、基本の歯磨きをマスターしましょう
毎日歯を磨いていると思いますが、どんな磨き方をしていますか。
歯磨き剤をつけ、ごしごしと磨いて、口の中がさっぱりしたから、おしまいというような磨き方では、1日に何回磨いてもむし歯や歯周病は防げません。

歯磨きは、「身だしなみ」ではなく、歯をむし歯菌や歯周病菌から守るためにするのです。
むし歯菌や歯周病菌の温床、バイオフィルムは、歯の表面にできます。歯ブラシの届かないところでは、厚みを増し、その下では歯の破壊が進んでいます。
磨き残しをなくすことが第一です。歯の根元、歯の間を意識して磨きましょう。


力をかけずに、時間をかけて。
時間をかけて歯磨きをすれば、歯の汚れはかなりとれます。
力ではなく時間を!


*奥歯は磨きにくいところです。口を閉じぎみにして、歯ブラシを入れるとよく磨けます。口を大きく開けると、歯ブラシがよく動きません。

*手鏡を使って時間をかけて磨きましょう。洗面台で長い時間磨くのはたいへんです。ソファに座って、手鏡を使いながら磨くといいでしょう。お風呂で磨くのもひとつの方法です。半身浴をしながらやれば、一石二鳥です。

*口の中をすっきりさせたいのであれば、じっくり磨いたあとで、歯磨き剤を使いましょう。