2010年3月号

歯磨きでガン発症リスクが減る?

歯磨き

愛知県がんセンター研究所(名古屋市)で、1日2回以上歯を磨く人が口の中や食道のガンになる危険性は、1回の人より3割低いという研究結果がまとめられました。ちなみに、全く磨かない人の危険性は、1日1回磨くの人の1.8倍だったそうです。

これは、約3800人を対象に行われた疫学調査で、同センターを受診した人の中から、口の中や喉などの頭頚部ガン・食道ガンの患者さん計961人と、ガンでない2883人に、歯磨きや喫煙、飲酒などの習慣を聞いたもので、歯磨きの習慣と発ガンの関連を示す報告は国内初。
1日2回以上磨く人は1回の人に比べてガンになる危険性が約29%低く、全く磨かない人の危険性は2回以上磨く人の2.5倍という解析結果が出ています。

口や喉には、発ガン物質とされる「アセトアルデヒド」を作る細菌がいます。しかし、歯を磨くことで細菌や発ガン物質が洗い流されるので、少なくとも朝と夜に磨けば、ガン予防に役立つというわけです。