歯の豆知識

2012年9月号

インプラントにも歯周病

インプラント

歯周病は歯のまわりの骨が溶けてしまい、歯を失ってしまう大きな原因となる病気ですが、近年急速に普及している「インプラント(人工歯根)」でも同じような症状になることがあります。

インプラントの場合、自分の歯に比べて病気の進行が速い上、気づくのは遅くなりがちです。

インプラント治療は、チタンでできた土台を骨に埋め込んで、その上に人工歯を置きます。この治療で、通常は歯と骨の間にある「歯根膜」と呼ばれるコラーゲン組織がインプラント周辺にはなくなります。そのため、骨の側に細菌が入りやすくなり、歯茎がはれたり出血したりといった歯肉炎から歯周炎へと移行するケースも少なくありません。

また、インプラントの表面は、骨と結合しやすくするため細かい穴が開いているので、この穴に細菌が入り込むことでも炎症を引き起こしやすくなります。

特に、歯周病を治さないでインプラントを埋め込んだり、その後のケアが不十分だと、インプラントの周りから歯周炎になる可能性が高くなります。

「インプラント周囲炎」まで進むと、周りの歯が失われるスピードは、自然歯の数倍から数十倍とも言われています。

インプラント治療を受ける場合、治療前の歯周病のケアと、治療後の定期的なチェックは欠かさないようにしましょう。