歯の豆知識

2015年5月号

補綴歯科とは?

2001-10-1

歯の破損・欠損部分の修復を意味する「補綴」。

この「補綴歯科」は欠損部分に人工物を詰めたり、かぶせたりする軽度な治療法から欠如部分人工歯根(インプラント)を埋め込んだりする大掛かりな治療法まで多岐に及びます。

●詰め物・かぶせ物は材料により保険診療・自由診療が選べます。

インレーやクラウンで用いる材料はプラスチック製の「硬質レジン」や金属製の「パラジウム合金」「金合金」のほか、「セラミック」(陶器)、セラミックとプラスチック混合の「ハイブリッド硬質レジン」などがあり、これらの材料を歯に詰めるのがインレー、かぶせるのがクラウンです。 かぶせる材料を保険診療で行う時は、金属や硬質レジンを使います。 ただ、パラジウム合金は硬くて耐久性に優れますが、金属色が審美性を損ね、硬質レジンは色が目立たない半面、経年的に吸水による着色・変色や破損しやすいのが欠点となります。  これに対し自費治療のセラミックは吸水性ゼロで変症しにくく、強度も優れているため、「セラミッククラウン」は歯を白くしたり、形を整えたりする審美歯科でも用いられます。 すべてをハイブリッド硬質レジンで作るクラウンは、若干変色する可能性はあるものの、セラミックに比べるとある程度弾力性もあるためかみ合う歯への負担も少なくてすみます。 しかも第一・第二臼歯のクラウンに使うに限り、保険診療も可能です。

●クラウンの金属製コアは、保険適用でも亀裂のリスクがあります。

大きなむし歯で歯の神経まで侵されている場合は、神経の部屋の治療を行います。 次にその部屋を利用して土台(コア)を立てます。その土台の上に最終的にかぶせる材料を作ります。硬い金属製コアは保険適用ですが、かみ合わせの圧力で歯に亀裂が生じるリスクがあります。このため最近はグラスファイバー製の、柔軟性に優れているファイバーコアポストが注目されていますが、保険適用ではありません。  ブリッジは概ね①「型取り」「ブリッジを設計」、②「両側の歯を削る」「最終型取り」「かみ合わせを記録」、③「完成したブリッジの型・かみ合わせを最終調整し装着」するという工程で進みます。 支台構造や、その上部を覆う人工歯冠の色選びなどが加わると、通院回数が1~2回増えます。また、保険診療では歯(位置・本数など)や材料が限定されます。
Point
★補綴治療は自分で治療法を決めるのが基本
★保険診療と自費診療の違いも要チェック
 初期費用と将来の維持・管理費の比較も大切
◎歯科医院でよく説明をきいて、納得の治療法を決めましょう。