歯の豆知識

2017年1月号

歯髄炎とは

歯が痛い時って軽度のものもあれば激痛を伴うものもありますが、特に痛いものの一つに「歯髄炎」と呼ばれる症状があります。今回はその歯髄炎について、ご紹介いたします。

歯髄炎の原因
歯の中の血管や神経のことを「歯髄」と呼びます。
歯髄炎は、この歯髄に細菌が入ることで炎症を起こしてしまった状態を指します。

歯髄炎の症状
歯髄が炎症を起こすと、炎症細胞が血管近くの神経を刺激してしまうため、激しい痛みを伴うことがあります。血管の近くまでいかない場合は、噛んだ時だけに痛みを伴うものや、違和感だけで自覚症状がないままに進行するケースもあります。

歯髄炎が起こるケース
  1. 歯周病が引き起こすもの
    最も多いケースがこちらになります。虫歯や歯周病が歯髄まで到達することで起こります。
  2. 他の部位の炎症が引き起こすもの
    歯は健康なのに、他所の炎症が血流によって歯髄に到達することで、歯髄炎を引き起こすことがあります。
  3. 外傷で引き起こすもの
    歯が直接的な損傷を受け、歯髄に細菌が入るケースです。日常的な食いしばりや歯ぎしりで歯が摩耗または割れることで、歯髄が炎症を起こすケースもあります。
  4. 歯の異常により引き起こすもの
    歯髄が周囲の歯を溶かすような内部(外部)吸収によって、歯髄炎が起こることもあります。
歯髄炎の治療方法
  • 軽度の場合
    知覚過敏などの治療で使うクスリを使って治療します(歯科医師の診断が必要)。また該当の虫歯を除去(治療)することで、処置をすることもあります。
  • 重度の場合
    歯の神経を取ることになります。なるべく神経を抜かないよう、歯髄の一部だけを取り除くことが有効なケースもありますが、歯科医師の判断にお任せした方が無難です。最悪のケースでは、神経だけでなく抜歯することもあります。
急に歯が痛くなった時の対応法
  • 痛み止めのクスリを飲む
  • 患部を冷やす

歯髄炎は、自然に治ることはありませんので、少しでも異常を感じたら、すぐに歯科医院で診てもらってください。痛み止めのクスリも一時的なものですので、長く服用することは避けてくださいね。