浩子の部屋

ちちんぷいぷい取材

今朝の11時頃に、診療所に電話がかかってきました。
「あの、毎日放送ちちんぷいぷい担当のSと申します。いつも治療でお世話になっております。院長先生にお尋ねしたいことがあるんですが・・・」
「今、ちょっと患者さんを診ておりますので・・・どんなご用件でしょうか?」
「あの、口腔崩壊という言葉をご存知でしょうか?」
「えっ?!口腔崩壊ですか?聞いたことありませんが・・・」
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お尋ねしてみると、「お子さんの口の中が崩壊している」という新聞記事があるそうで、その資料を早速にファクスしていただきました。その記事によると、生活苦でお子さんが歯科に行けずに、虫歯だらけになっていて、お口の中がぐちゃぐちゃになっているということのようです。再度、Sさんから電話があり、不況の影響によるお子さんの歯の治療の状況を、私なりに受付で感じていることをお話させていただきました。
「では、詳細をお尋ねしたいので、取材に行かせていただいてよろしいでしょうか?」
「結構ですよ。何時頃にいらっしゃいますか?」
「お昼休みは、午後の1時からでしたよね。その頃に伺わせていただきます。」
という話で、院長にもその旨を伝えました。
午後1時頃、受付に、見たことのある若い男性の患者さんが来られました。
「マイシャのYです。お世話になります。もう、入ってよろしいでしょうか?」
「あら?Sさんが来られるのではなかったのですか?治療も途中なので、今日診させてもらうのかなと思っていましたが・・・」
「まだ治療途中なんですか?じゃあ、僕から伝えておきます。」
当院の駐車場には、他にテレビカメラを持った方と、もうひとり助手のような方が来ておられました。
「ええ〜?!ひょっとして、テレビに映るんですか?」
取材というのは、テレビの取材ということだったんだと、この時初めて知りました。
「お父さん、大変やあ!!テレビカメラきてるで〜?!」
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午前の患者さんが終わられてすぐに、診療室で撮影が始まりました。主人も、突然のことで戸惑っていたようですが、覚悟を決めて・・・
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そのYさんが院長に質問をしていくという形式で、その横でカメラがまわっているという状況の中、取材されました。主人もちょっと緊張気味です。大丈夫かな〜・・・???
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でも、虫歯の話になると、いつもの顔に戻ったようで、普通にお話していました。私は取材されている主人の写真撮影に必死。こんなことはめったにないので、ほんまにいい機会です。
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ある程度の取材が終わった時、主人が、
「やっぱり、ちょっと舞い上がってるなあ。」
と、自分のことをを話していました。それから、歯の悪い状態のお子さんの写真とかがないかと言われ、見本の写真があったので、それを使っていただきました。
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また、歯の根の先に膿がたまった状況を示す模型を撮影されていました。
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「それで、いつ放送されるんですか?」
「今日の3時半ごろになると思います。」
「えっ?今日ですか?もう、すぐに編集されるんですね。」
「ええ、放送時間は、1〜2分くらいになるかと・・・」
彼らは、さっさと器財を片付けて、最後に
「今日の取材のお礼です。」
と言って、ちちんぷいぷいのグッズを置いていかれました。
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あっと言う間の展開で、ほんまにビックリして、何も考える暇もなく・・・進んでいました。自宅に帰ってから、昼ごはんを食べ、親戚や知人に「テレビに映る」ことを電話連絡。3時半ごろ、「不景気」の影響でこんなことが起こっている・・・みたいな見出し。
「子供の歯が危ない」というタイトルです。
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いよいよ始まる・・・と、自宅テレビの前で、カメラを持って準備しています。どんなふうに出るんやろ??ワクワクしてきました。
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テレビでは・・・
「子どもたちの口腔崩壊がどれくらい広がっているのかを、歯医者さんに聞いてきました。」
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あっ、いよいよ出てきますね。出ました〜〜!!
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ずっとその様子をカメラに収めました。連続で撮った数は32枚でした。もちろん、ビデオも2台で収録しています。一生に一度あるかないかのチャンスを逃してなるものか!・・・の勢いです(笑)。放映時間は、このコーナーだけで5分くらい。主人の出番は、トータルで1分くらいかな?それでも結構上手にまとめてあって、テロップもわかりやすく書いてありました。あの短時間でこれだけまとめることのできる「プロの技」を見せていただきました。
?口腔崩壊は広がっているのか?
ここ2〜3年広がっているのを感じております。子どもの口の中を気にしてあげる時間がない・・・という親が増えている。
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?口腔崩壊とはどんな症状?
虫歯が小さい時に治療すれば問題ないが・・・放っておくと神経が腐っていき、歯の根のほうに膿がたまる。虫歯が進んでいくと固い物が噛めなくなる。乳歯が抜けても永久歯が生えるから大丈夫と考える親もいるが・・・噛まないとアゴが成長せず、永久歯がきちんと生えてこなくなる。
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?口腔崩壊を防ぐには?
甘いものを食べたら、歯に付着させない。噛めるような食べ物を意識して与える。
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というコメントを上手く組み合わせて放映していただきました。院長の顔つきも緊張でちょっと強張っていたようですね。いつもの笑みが全く見られませんでしたから・・・
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皆さんは、この説明で「口腔崩壊」の意味を理解されたでしょうか?わかったような、わからないような・・・というのが本音ではないかと思います。
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生活苦で歯科に来れない大人も多い時代です。子どもの歯も、金銭的に大変で、親が放置しているような気もします。実際に当院に治療に来られている患者さんは、まだ治療しようという余裕がおありです。ほんまに生活がしんどい家庭の子は、私達もあまり遭遇していません。歯科に来ない、あるいは来れないのですから・・・ね。
生活保護の家庭の子は、医療券があれば無料で治療できる、また、ひとり親家庭の子は各市町村の医療証により月1000円の負担のみですが、親御さんの歯への関心度が低く、痛い時だけ治療に来られて、あとが続かないという方も多いです。連れていくのがめんどくさい、もしくは時間の余裕がないということでしょうか。
今回の生放送中に、当院患者さんから、
「先生、今、テレビに映っているよ。」
と電話がかかってきたり、あとから「見ましたよ」という方もあり、反響があってありがたいことですね。当院では録画を見れるようにしておりますので、是非、ご覧になってください。
災難ではなく・・・撮影は 忘れたころに やって来る♪(笑)

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