「お母さん、ウチのお中元早うに送ってもらったはずやけど、まだ誰からも、お礼のメールも電話も無いねん。どないなってんねやろ？」
と、ウチの娘が言ってきました。頼んでからもうすでに１８日が経過していました。
「えっ？！もうとっくに届いてると思ってたんやけど、まだなん？おかしいなぁ？？」

今年のお中元の大半は、いつものように阪急百貨店から送りました。
６月２２日に申し込みに行き、院長の名前で約５０件、娘と婿の名前で６件の依頼。ビールや水羊羹、土佐のかつをたたき等、それぞれの方の好みに応じて選択し、一般的なお中元時期より早く、６月中に届くように発送をお願いしてきました。おかげで、皆さんよりいち早く届き、すでにお礼の電話やハガキをもらっておりました。
ところが、娘のところの発送分は、モンシュシュの「サマーギフト」を注文していましたが、その商品だけが届いていないようなのです。娘の贈り先の友人に尋ねてみると、まだ届いてないという返事でした。そこで、早速に、阪急百貨店のお中元問い合わせセンターに電話をしてみました。すると、今すぐには調べられないので、本日中に返事しますとのことでした。
電話をしてから２時間後、阪急百貨店から連絡がきました。
「このたびは、大変申し訳ございません。サマーギフトの特別の商品の一部ができ上がらなかったようで、出荷が遅れたようです。今日その商品が入荷してきたばかりですので、明日発送して、明後日には到着するように、すぐに手配させていただきました。遅くなって、大変申し訳ございませんでした。今後このようなこと無いように、メーカーの方には、“きつく”言っておきますので・・・お嬢様にくれぐれも宜しくお伝えください。」
という丁寧な対応でした。その話を娘にすると、
「えっ？！それだけ？？おかしいんちゃう。それやったら、メーカーから遅くなるって、ひとこと連絡が入ってもいいと思うんやけど。今日入荷したところ・・・っていうのも、ちょっとタイミング良すぎるし・・・ほんまは伝票抜けてたんちがう？」
まあ、お中元の商品は送ってもらえるので一安心ですが、連絡しなかったら、送られていたかどうかわからないことになっていたかも・・・。ほんまに阪急さん大丈夫なん？
という不安もよぎりました。阪急側の言っていることだけを鵜呑みにするのも・・・と思い、モンシュシュに事実確認しようと、電話をしてみました。コールセンターに繋がれたので、事情を話し、ほんとはどうなっていたのか調べて連絡してほしいと頼みました。
夕刻、モンシュシュ本店の梶川さんから電話があり、
「このたびは、大変ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。このたび、江上さんにおっしゃっていただいて初めて、当方の間違いに気付きました。
不躾でございますが、本当のことを言わせていただきます。」
と、真面目で親身な感じの話し方の男性でした。
「サマーギフトに関しては、お届け指定日のあるものから、商品を発送しておりまして・・・江上様のほうは、“順次”という、阪急の伝票の依頼でしたので、その“順次”を『いつでもいい』という認識をして、後回しになっていた・・・というのが事実でございます。遅くなってしまい、本当に申し訳ございません。私共が、阪急との連携がきちんととれていなかったということで、ご迷惑をおかけいたしました。以後、このようなことのないようにさせていただきますので、今後ともモンシュシュのご愛顧、宜しくお願い申し上げます。今後何かございましたら、私共まで直接お電話してくださいましたら、すぐに対応させていただきますので、おっしゃってください。ほんとうに申し訳ございませんでした。」
ソフトで丁寧な嘘のない、きっぱりとしたそのお返事で、とってもいい対応をしていただいた・・・と、気持ちも良くなりました。主人も、「どうやった？」と心配していましたが、とても印象の良い電話応対であったことを伝えました。まあ、モンシュシュさんも、阪急に入って、カタログによるお中元販売は初めてだから「仕方がないわね」という気持ちでいました。これで、一件落着・・・と思っていたのですが・・・
翌日の夜、診療所に突然現れた若い男性、初診の方かな？と思ったら・・・
「お忙しいところスミマセン。昨日電話させていただいたモンシュシュの梶川です。」
「あら〜っ？！わざわざお越しくださったんですか？ちょっと表に・・・」
と、待合室がいっぱいだったので、診療所の外でお話させていただきました。梶川さんと、もう一人、大阪エリアマネージャーの方が来てくださいました。もちろん、モンシュシュの生ケーキを持って・・・

お菓子を頂くことは、当然嬉しいことですが、やはり、こうして直接お詫びに来てくださるというその行為が、最高に嬉しいですね。ミスをミスと認め、言い訳せずキッパリと謝るというその会社の姿勢を見せていただいた気が致しました。そして、モンシュシュの会社のそのまっすぐな精神が、みんなに愛されるお菓子作りにも表れていることをあらためて認識しました。
「さすがモンシュシュ！！しっかりとした会社だなあ〜。これなら安心♪」
今日、早速に阪急百貨店のモンシュシュに買い物に出かけました。今まで以上に、モンシュシュに対する愛着が湧きました。組織作りがしっかりしてこその、美味しいお菓子作り。販売の店員さんの応対にも、その真心のこもった笑顔にも、隅々まで行き届いた社員教育があることも感じ取れました。人気があって、たくさん売れているところほど、天狗になる面があるのに、お客様にとても低姿勢で謙虚であるということの素晴らしさ。私共も学ぶところいっぱいでした。
「今日、モンシュシュに行ってきたよ〜♪」
と、娘に言ったら、
「え〜〜っ、もう買いに行ってんの〜？？」
それを聴いたお婿ちゃんが、
「さすが、お義母さんや。」（笑）
阪急オバサンは、今日も買い物に余念がありません・・・（ははは）