「お義母さん、僕のこと、ブログに出してもらっていいですよ。」
と、お婿ちゃんが話を切り出してくれました。
「逆に、今になったら、是非出してほしいと思います。僕のように悩んでいる人が、いっぱいいると思うので、その人達に、早く治したほうが楽になる・・・って、気付いてもらえたらいいですから。」
実は、今年8月初めの頃、お婿ちゃんが「痔持ち」だということを知りました。いつも、「トイレの長い人だなあ」とは思っていたのですが、そんな持病があるとは・・・
頻繁に起こるのではなかったそうですが、5年前くらいから、その兆候が表れていたというのです。娘も知らなかったようで、今回は随分痛くて辛い感じだったので、事情が発覚したのです。
「それだったら、もうすぐ(今の仕事を)辞めるんだから、そのあと、すぐにお医者さんに行って診察してもらった方がいいわよ。」
ということで、8月に退職してから、主人の知り合いの「篠原肛門科」で診察してもらうことになりました。
篠原先生は、とってもユニークで面白い先生で、
とても人情味あふれる「ホットな先生」です。
この「ホット」は、温かいという意味だけはなく、安心できるという意味の「ほっと」でもあります。
10数年前に当院慰安旅行で丹波篠山に宿泊した時、篠原肛門科の皆さんも慰安旅行で、偶然同じ旅館で宿泊されておられました。その時に、篠原先生の「飾らない」・「温かい」お人柄に触れ、また、ウィットに富んだ会話で、食事の時間もとっても楽しく過ごせたことが、ほんとに印象的でした。篠原先生は、主人に、次のようにおっしゃいました。
「君んとこのスタッフは、若い人ばっかりでいいなあ。僕んとこは、平均年齢が高いでぇ〜。若いとアカンねや。患者の方が、恥ずかしがって・・・。オバサンのほうが安心できるんや。」
はぁ〜〜!!なるほど・・・診療科目によって、いろいろと裏方の事情があるんやな〜・・・って、思いました。
ところで、勇気を持って篠原肛門科を訪れたお婿ちゃんですが、実際に診察を受けたら、かなりの重症で、すぐに手術が必要だということでした。本人も、そんなにひどいとは思ってもみなかったようで、実際に自分の肛門の写真を見せてもらって、ほんとに「ビックリ!!」したようです。篠原先生には、「家族に見せてください」と言われたそうですが、あまりのことに・・・ということで、未だにお蔵入りになっています。(笑)
そして、お婿ちゃんは、その初診日に手術日まで予約して帰ってきました。
「お義母さん、もう、手術日まで決めてきました。このままにしていても、絶対に良くならないし、完治しないから、根本治療で悪い処を取ってスッキリしなさいと言われました。
僕も、ほんとに良い先生なんで、この先生なら手術してもらおうかな・・・って思ったんです。それで、もう即決してきました。やるなら、今しかないと思って・・・」
娘の出産もあって手術後もいろいろ大変ですが、決断したことは早めに実行した方がいいので、家族みんなで賛成しました。そして、お婿ちゃんが今までそんなに辛い思いをしていたことを、あらためて知ることになりました。なった者しかわからない「痛み」と「辛さ」と「恥ずかしさ」と、正面から向き合うお婿ちゃん。早くスッキリと「痔」からオサラバしてね♪
そして、お婿ちゃんも、篠原先生に全幅の信頼を寄せて、手術日を迎えました。その日1日で4人もの手術(年間に400例もされている)です。お婿ちゃんは、4人のうちの2番目。1泊だけ入院させてもらい、翌日の退院でした。手術日が、祝日の前日ということもあって、1泊した翌日の朝食は、調理師さんも誰もおられず、篠原先生自らが4人分作ってくださったということです。篠原先生のパワーに驚きですし、また、先生が作ってくださった朝食をいただけるというのは、とても光栄なことです。翌日の退院は、思ったよりニコニコして帰ってきました。
「おかえり!!どうやった??痛いの?大丈夫?」
ちょっとお尻を突き出した格好で帰ってきたお婿ちゃん。笑ってはいましたが、少し引きつった笑顔でしたので、「きっと痛いんだろうなぁ」と思いました。昨日(手術日)の今日ですから、一番辛いはずです。座薬が効いているのでしょうね。明日から2週間は、毎朝「洗浄」に行かないといけないそうです。とりあえず、ゆっくり養生してもらうしかありません。
それから6日間ほどは、唸るほど痛かったようです。座るのも辛いし、寝てても辛いし、冷や汗が出るほどの痛みがあったとか。最初から、術後1週間はかなり痛いというのを聞いて覚悟していたお婿ちゃんですが、あまりの痛さに、「手術しなければよかった」とさえ思ったようです。娘は、「1時間に100回位痛いって言ってるよ」と冗談半分で言っていましたが、ほんとにそれくらい痛かったのでしょうね。医学的には、「イタイ、イタイ」と言うことで、実際の痛みが和らぐそうですので、理に適ってる?のかもしれません。
「術後の洗浄に行くと、待合室では、皆さんが立って待っておられるんです。やっぱり座ると痛いですから。同じ日に手術をした方や、随分前に手術をした方が、いろいろ声をかけてくださるんです。もう、ここでは仲間みたいな感じですよ。これをほんとの『お尻会い』(お知り合い)と言うんですね。」(笑)
お婿ちゃんも、上手いこと言いますね。だんだん、篠原先生の気質に似てきたのでしょうか??(ふふふ)
洗浄は、もちろん日曜・祝日も行われます。篠原先生は、休日を返上しての診察です。
「日曜日は、開けているのは9時30分から9時31分の間だけやからね。その間に、時間に遅れんように来て!!僕もいろいろ用事あるから・・・」
と、おっしゃったそうです。はっきりものを言われるけれど、それだけキッチリされているということですね。でも、開けているのは“1分間だけ”という発想も面白いですねぇ〜。
こうして、術後2週間を迎えたお婿ちゃん。「日にち薬」とはよく言ったもので、ほんとに随分楽になったそうです。今では、「ああ、手術して良かったぁ〜〜♪」と思っているとか。今のこの気持ちを、同じ「痔」で悩んでいる人にブログで伝え、少しでも早く肛門科を訪れ完治してもらいたい・・・ということで、お婿ちゃんに感想を書いてもらいました。
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? 篠原先生の人柄で、すぐに手術を決意。
? 5年間、騙し騙しで悪化(巨大化)し、35歳にしては状態がかなり悪かった。手術で、小指の第一関節大を5個切除。
? 手術中は痛みはなかったが、4〜6日目は手術を後悔するほどの痛み。篠原先生には、術後の痛みが絶対出るとは聞いていたが、想像以上。今まで放置していたことに対しての「懺悔」と先生に言われた。
? 医院の待合室は、立って待つ患者さんが多い。これは、肛門科独特。座ると痛い為。
? 同じ痛みをわかる患者さん・・・「お尻あい」
? 今は痛みもほとんどない・・・「絶好腸♪」
? 「痔」は放置しても治らないから、早ければ早いほど治療期間が短くなるので、悩んでいる方は思いきって受診してください。肛門科に来院している患者さんは、皆同じ悩みだから、「恥ずかしくない」です!!
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篠原肛門科に貼ってある「痔テーマ川柳」から、私が選んだ3首。
・いつだって トイレタイムは サスペンス
・その動き 太極拳かと 尋ねられ
・「死んでるの?」 トイレのむこうで 妻が呼ぶ
最後に・・・痔の原因は、長トイレ・・・
雑誌や新聞を持って入って、長時間便座に座っていることがNG!!
腸粘膜は、重力に弱い???1分を100回座る方がずっといいそうです。
また食事は、ゆっくり噛みこなして食べること!!
胃や腸にできるだけ負担をかけないようにして、快便を心がけましょうね。
☆ 入り口も 出口も健口(けんこう) 快腸ライフ ☆