我が家にグランドピアノがやってきてから、早や10年が経ちました。
今日は、ついにそのピアノがへーベルハウスの3階にお引越しすることになりました。今の家に入れるのも大変でしたが、出すのも大変です。以前、娘のテレビ取材で自宅に来られた桂小枝さんも、
「こんな大きなピアノ、どうやって入れたんでしょうね?!」
と、おっしゃっていました。
私が47歳からピアノを習い始めたので、憧れだった自動演奏もできるグランドピアノを購入しました。もちろん?、主人には内緒にしていたので・・・グランドピアノがやってきてから、ずっ〜と、ご機嫌ナナメでした。1ヶ月くらい、あまり口も効いてくれず・・・
「そんなにピアノがいいんやったら、ピアノの下に布団しいて寝たらええやんか!!」
と、その後数カ月ブツブツと文句を言われ続けていました。
今日は、西陸運送から、まず2人の人が来られて、荷造りをしてくださいました。なんか、可愛がった娘を嫁に出すような気持ちにちょっと似ていますね。
「長い間ありがとうね。また、向こうへ行っても、宜しくお付き合いくださいね。」
そんな気持ちになります。
運送屋さんは、さすがにプロですから、手慣れていらっしゃいますね。全て段取り良く下準備をして、手抜かりひとつ無く、傷付けないように細かい配慮をされて、しかも力持ちで・・・「はぁ〜〜〜っ」と溜息が出るほど、見事な仕事ぶりです。
3本の脚をはずして、お布団に包まれた本体を4畳半の部屋から出すのに、向かい側のドアも全部はずして、切り返しをして出ていきます。ほんとにギリギリのところで勝負される感じです。やっと、玄関から外へ出てきました。
お疲れ様です。ここまでがほんとに大変でした。そして、大型クレーンが到着するのを待ちます。ここから、診療所の屋上の看板の上を越えて3階のテラスまで、持ち上げて運ばれます。大型クレーンなので、いったい何が起こるのだろうと思うくらい「大げさ」です(笑)。
でも、クレーンはあっという間に持ち上げて、江上歯科の看板を飛び越え・・・
ピアノ本体は、いとも簡単に3階テラスに到着しました。
そこからは、荷解きするだけです。
ほんまにあっという間に入れられて、音のチェックをされ、しっかり磨きあげられて、「引越し完了」です。お疲れ様でした!!
ピアノは、広い空間に置かれて、やっと水を得た魚のように、大きく深呼吸している気がします。この空間で、たくさんの人に演奏してもらうこともできますね。
先日も、宮城のお義父さんが、娘と共演する為に、森山純音楽教室まで練習にやって来られました。親族の結婚式でハーモニカを披露されたいということです。娘が伴奏するのは、今回が初めてです。いずれは、ファミリー演奏会ができそうですね。ほんとに楽しみになってきました。
鉢出でて 自由に泳ぐ ピアノかな