ほんだ歯科提携クリニック(EBAC)の近畿ブロック研修会がありました。
私どもが提携クリニックとなって、今回で4回目になります。
全国のクリニックが集う「総会」とは違って、当初は、人数が少なくアットホームな感じで、同じ「志」で本田先生に学び、とても親近感あふれる会でした。
ところが、年々認定医も増え、全国で約250名、近畿だけでも80名となり、大きな組織となってきました。
本田先生を支持する先生が増えたということは、とても素晴らしいことですが、大規模になるほど、全体のまとめ役の先生が、ほんとに陰でいろいろとご苦労されています。
主人は、2代目のブロック長として務めさせていただいたので、今回の4代目ブロック長のご苦労は如何ばかりかと、お察しいたします。お世話になりました。
私は、本田先生のお声がかりもあり、この春から夏にかけて、集中セミナーを受講させていただき、EBAC認定カウンセラーという資格をいただきました。
セミナーでは、毎回の診断チャート作成に完璧を求められ、
「100点以外は、みな0点や!!」
という厳しいご指導を仰ぎました。つまり、ひとつでも間違ったらいけない。
このチャート(口臭外来のバイブル)を完璧に頭に叩き込んでこそ、口臭患者の悩みを、カウンセリングしながら一つ一つ解決していく手立てになるんだということです。
セミナーの最後には、実際の各種検査データから、その方の治療のための診断チャートを作成する例題がいくつか出されました。
ほんだ歯科にも2日間実習に行き、実際のカウンセリングの様子をしっかり再勉強させていただきました。本田先生は、どの研修の先生にも区別なく、手取り足取りで、こと細かく懇切丁寧に指導してくださいます。
普通だったら、「勉強してこんかい!!」と怒鳴られるのがオチですが、絶対に私達に手を差し伸べて、弱点をきちんと補強してくださいます。
私も、今までの口臭カウンセリング患者の中で、完璧に解決できなかった方が3人いらっしゃいます。精神的に妄想を抱いている方で、最初から「おかしい」と自分の心にガードを張り、患者さん自身にしっかり向き合っていなかったようです。
今になってみると、チャートに頼りすぎていたり、心理面を見過ぎて口臭治療から逸脱していたり、いろいろ未熟なところがあったことと思います。
本日、特別講演の大矢先生のカウンセリング技法も大変勉強になりました。
? 「なぜ?」と「なに?」にこだわれ!!
? 患者がまず訴えていることを検査せよ!
? カウンセリングは患者との共同作業である。
大矢先生は、「口臭外来患者様の声」という、口臭治療を受けられた患者様の自筆の文書を集められ、それを初診の患者様に読んでもらうということをされていました。
同じ口臭に悩む方の「生の声」は、指導する立場の先生の声よりももっと身近に、より温かく聞こえてくるようです。
新しい取り組みを次々と考えられ実践されている先生の刺激を受け、私達も、まだまだ、患者様の幸せのために考えていかねばならないと思いました。
今日の本田先生の格言は、
「患者様の訴えは、絶対や!!」
信念や妄想や思い込みも、全てを容認してあげて、信頼をまず得ることの大切さを再確認しました。
患者様は、私を鍛えてくださる「神様」ですものね。(笑)