浩子の部屋

イオン導入法

歯科園医をしている中津保育園のフッ素塗布を、今年も実施させていただきました。ライオン歯科衛生研究所の口腔衛生部・大阪グループの歯科衛生士さん4人が来てくださいました。朝9時から園児全員に、今回初の試みである、DVDによる虫歯菌の説明と歯磨き指導を行われました。

このDVD制作にあたり、以前より大阪グループの方達が作られた紙芝居「まもる君とさぼる君」が起用されて、この内容でハミガキの大切さを子供達に分かりやすく説明されていました。歯磨き指導は、DVDと並行して、衛生士の方が実際に、いつものように大きな歯の模型を使って、園児に指導されていました。

さあ、仕上げ磨きの時間です。当院の衛生士3人が園児を膝に寝かせて、キレイにしていきます。仕上げ磨きが終わった3歳児から順番に、イオン導入法により、フッ素を歯の表面に塗布します。

イオン導入法によるフッ素塗布とは・・・
薬液である「フッ化ナトリウム液」を、単に歯面に塗るだけではフッ素が歯質に取り込まれにくいので、イオン導入装置によって、「フッ素」と「ナトリウム」に電気分解し、一時的に人体を(+)の電位に変えて浸透しやすくします。歯質に取り込まれたフッ素は歯の表面にフルオロアパタイトを形成し、むし歯を予防します。

3歳児では、いつもは泣く子がいるのに、今回はだれも嫌がらず、ほんとうにおりこうさんにできています。園児達が、この保育園でしっかり「しつけ」をされているのが、一目瞭然です。綿花にフッ化ナトリウム液を浸みこませたトレーを噛ませると、唾液がいっぱい出てきているので、見学の実習生も手伝って、ティッシュを渡してあげています。

タンポポ組には、孫のリュウ君もフッ素塗布します。ママがちょうど保護者の歯科相談に立ちあっていたので、記念撮影です。このフッ素塗布が、この中津保育園での最後の行事になります。

ママも育ったこの保育園では、園長先生はじめ、給食の先生、そして担任だった先生まで、30年前と同じメンバーのままいらっしゃいます。もちろん、人数が増えたので、若い先生がいっぱい入ってこられてはいますが、ず~っと継続されていることに「ほんとにすごいなあ~」と感心します。でも、そこがまた安心感があるんですね。孫まで面倒をみてもらえることに、不思議な気持ちとご縁を感じております。

園庭で遊ぶリュウ君も、もう少しで帰ってしまいます。仲良くなった友達ともお別れですね。保護者の方も、ご好意でお別れ会を開いてくださり、娘や孫を大切に思ってくださってほんとにありがたいことです。

17日には、全員宮城県に帰郷しました。伊丹空港まで見送りに行ってきました。ほっとするような、ちょっと空白なような・・・

本来はゆっくりと過ごせなかった孫達と、ず~っと一緒に居られる時間を与えていただいたことに、神様に感謝しなければ・・・と思います。

私の心にも フッ素塗布が必要かな???

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