うららかな昼下がり・・・
待合室には、冬眠から覚めた?年配の患者様がいっぱいで、混雑していました。
本日、久しぶりに来られた年配の女性が、治療を終えられ、会計しようとして待っていた受付のまっちゃん。ですが・・・姿が見えず・・・帰られたんカナ??・・・そこへ、電話がかかってきました。
「○○ですけど、今、トイレなんですけれども・・・」
「えっ?!どうされたんですか?」
「いえ、トイレのドアの取っ手がないので、開かないから開けてほしいんです。」
「えっ、ほんまですか?す、すみません。すぐ行きます!!」
まさか、トイレで立ち往生されているとも知らず・・・
跳んで行って、ドアを開けると、患者様がため息交じりに出て来られました。
閉じ込められて、患者様も心細い思いをされていたことでしょう。
ドアの芯棒が完全に折れていたようで、その患者様はそれを知らずに、トイレに入ってしまった。ところが、出ようとしたら、
「わっ、取っ手がない?! え〜〜っ、どうしよう??」
と、ずいぶん、あれこれ悩まれたそうです。
そして、たまたまバッグを持って入っておられたので、手持ちの携帯電話から、受付に電話されたんです。
とても機転の利く方ですね。すばらしい〜〜!!
そうでなかったら、ドアをどんどん叩くか、大きな声でわめくか、どちらかしかないんですから・・・
携帯電話って、自分の所在を明らかにできるという、ずいぶん利点があるんですね。その患者さんも、今回は、携帯電話のありがたさが身に沁みられた・・・ことと思います。
スタッフ皆は、その話を聞いて、トイレの中におられる患者様のようすを、ああでもない、こうでもないと想像を膨らませ、大笑いですが・・・
当のご本人は、心細い思いをしながら・・・ずっと考えられたんですね。
ほんとにご迷惑をおかけしました。ほんとに申し訳ございませんでした。
(私はその場に居合わせなかったので、あとで事情を聴きました。)
その後・・・
私達スタッフ用のトイレに入ろうとしたら、
「あれっ?! 取っ手が全部はずされている〜〜!!わぁ〜、穴があいて、トイレの中が丸見えやぁ。どないしたん??」
・・・と、思ったら、
はずしたドアノブは、院長が、さっきの患者さん用のトイレのドアに取り付けていました。
壊れたドアノブを院長が修理する間、私達は山小屋ふう(?)のトイレに入ることに・・・
内側からは開けにくいので、とりあえず、私がヒモを付けてみました。
なかなか、いけるやん?!
おかげさんで、当日の夜まで、この状態で使うことに・・・
夜に診療が終わってから、院長が、ちゃんと付けてくれたので、やっと元どおりになりました。(でも、ドアノブは入れ替わっています。)
患者さんも、閉じ込められてほんまに大変やったですねぇ〜。
でも、院長もしばらくトイレに閉じこもっていました。ドアの取っ手の取り付けのために・・・(笑)
今日は、「トイレ監禁事件」で、皆、大騒ぎ♡
明るい患者さんだったから良かった・・・と、ほっと一安心するところです。
トイレだけに・・・オチは・・・
「ちょっとクサイ」・・・(失礼しました)ハハハ
<後日談>
翌日、スタッフがトイレに入って開けようとしたら、ドアが開きにくい・・・???
ドアの取っ手が、上下さかさまに付けられていたらしい。
つぶれていたので、上下反対にして取り付けるしかなかったのだと、院長談。
まあ、なんとか使えるようになって、よかった、よかった。
でも・・・なんかちょっと変?!