浩子の部屋

ベテランママの歯科検診

毎年恒例の中津保育園の歯科検診の日です。朝の9時半から開始ということで、行ってきました。今回は娘の理絵先生だけで全園児を検診します。3人の子育ての為、「4人乗り自転車」?で頑張るママさん歯医者です。アシスタントは、これも当院婦長のベテラン歯科衛生士・米山さんです。ベテラン同志に、またベテランカメラマン?が付いていきます。(笑)

0~1歳児の歯の生えている子も、全員検診します。検診に慣れているコンビで始まると要領はいいのですが、肝心の0~2歳児は、何をされるのかが分からず恐怖で泣き出します。すると連鎖反応で、泣く子が続出します。泣いた方が大きなお口を開けてくれるので、診やすいかもしれませんね。

「あいたたぁ~~!!」
と、理絵先生の声。診ているうちに、小さい子に歯で噛まれたようです。向こうも必死で抵抗しようとしていますから、先生も大変です。
「これっ、かんだらアカンやろ~。おくちあけてや~!!」
と、担任の保育士の先生から、必死の声がかかります。

てんやわんやしながらの0~2歳児の検診です。記録係の米山さんも立って、口の中を覗き込みながらの記入です。みんなが全神経を集中させています。横で見ていても、先生も生徒も、必死さが伝わってきます。

3歳児からは、もう泣く子もおらず、エプロンを持って繋がっている姿は、なんとも愛らしい。これぞ保育園児という感じがします。

お行儀がよく、3歳でも頭を下げて、「よろしくおねがいします」と言える子もいます。ウチの孫達は、こんなことできるんやろか???・・・と、ちょっと不安にもなります。(苦笑)

検診中ず~っと口の中を見ていると、乳歯の数が足りない子や、「融合歯」と言って、本来2本であるべき歯が1本に繋がって生えている子が、結構たくさんおられました。昔より随分増えている気がします。

噛み合わせも、「交差咬合」と言って上下が上手く噛み合わず、歪んだままの子もおられました。

虫歯は昔より全体的に減ってきていますが、日常生活や食生活習慣の変化に伴って、違う問題が起こってきているようにも感じます。理絵先生が、現在、咬合育成の勉強会に行っている事がとても大切なことなんだと、あらためて実感しました。

「保育園の先生ってほんまに大変やなぁ~。」
検診が終わってからお茶をいただく時にも、こんな感想が漏れ聞こえます。
「1歳児を連れている先生、片手に2人の手を握って、もう片方の手に2人の子の手を握って・・・ひとりで4人も連れて歩いていくのには、ビックリしたわぁ~。さすがやねぇ~。」
「保育園の先生って、自分がお母さんになったら、楽やろねぇ~。こんなに鍛えられているんやから、過保護にもせ~へんやろし。すごい仕事やわ~。」
と、話が盛り上がります。

園長先生は、すでに83歳。園長会の重鎮で、会長もされているバリバリの現役です。いつも「大変です」とはおっしゃいますが、それをこなしていかれることに、心より敬意を表します。娘達がお世話になっていた頃は、50歳代で、ほんとに健脚であられたことを思い出しました。あれから30年も経ったとは思えないほど、お元気でいらっしゃることに、いち保護者として、嬉しく思います。

「大切なことは、素直で人に優しくできる『こころ』を育てること。」

園長先生が中津保育園を創設された時から、その「魂」は変わっていません。こよなく「幼児」を愛し、保育にすべての情熱を傾けてこられたからこその「今」があることを、私自身も「感謝」の気持ちで真摯に受け止めなければ・・・と思います。

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