「エービーシーの雨上がり決死隊が出演する番組『やまとナゼ?しこ』担当のMと申します。お世話になります。実は、ポーランドの女性歯科医が、ふられた元彼の歯を全部抜いて復讐するという、事件の再現ドラマを撮影したいのですが、診療所をお借りして撮影することは可能でしょうか?」
と、突然の電話がありました。Mさんは当院の患者さんで、診療所をよくご存知の方です。
「2階の個室ならば空いているので、使っていただいていいですよ。」
とお返事しました。今日は、その撮影日です。お昼休みの時間にスタッフさん6人と、出演の外人モデル2人がやって来られました。サラさん(女性)は、私の制服を着られて、とっても嬉しそうです。白衣に憧れがあるようですね♪
早速に2階の受付で撮影が開始されました。受付にやってきた元彼にビックリして、けげんな顔の女性歯科医師。
元彼は、自分の歯の調子が悪いので診てほしいという設定です。カメラ位置やキャストの歩き方まで、入念チェックが入った後、さあ本番です!!
物音をたてたらいけないので、みんな静かに撮影を見守ります。女性側と男性側の両方から撮影が行われました。それぞれの表情は、あとで繋ぎ合わせて編集されるようです。
今度は、診療室の中で、まず女性歯科医が手袋をはめて、マスクをするところを撮影。
元彼は診療台に上がってエプロンをかけてもらい、チェアーを寝かせます。そこで、女性歯科医が、麻酔注射を始めます。ここまで、それぞれのパーツに分けて撮影されていきます。
抜歯鉗子(抜歯用のペンチのような道具)の使い方を、主人が指導します。
モデルのサラさんも初めてのことなので、おっかなびっくり?しながら、マネごとをされます。
何回かのリハーサルのあと、堂々とした態度で、抜歯するシーンを演じておられました。全部の歯を抜いてしまうということなので、模型の歯を用意しました(本物の歯はリアル過ぎて撮影には向かないようです)。
撮影スタッフの皆さんも、個室ののぞき窓ごしに、見入っておられました。必死な様子が面白いですね。
今度は、模型の歯を金属トレーの上に、1本ずつ「ポトリ、ポトリ」と、抜いて落としていく音を音声さんが撮られていました。全顎で28本です。ほんとだったら、血だらけになってしまいますので、ちょっと気持ち悪い映像になりますよね~(笑)。
最後には、元彼が包帯でぐるぐる巻きにされ、口が開かない状態にしてしまい、抜いたことが感覚的に判らないようにしたという事実の再現です。
モデルのクリスさんも、撮影後はおどけて、フランケンシュタインの気分で、こちらに向かって歩いて来られていました。
やれやれ、撮影は完了です。約2時間かかりました。その間、私は事件記者のようにつきっきりです。でも、面白かったですよ~。
サラさんもクリスさんも、とてもひょうきんな方で、私の撮影にもとても協力的でした。最後に全員集合写真・・・お疲れさま~~!!
放送は、8月7日(火)夜11時17分~のテレビ番組「雨上がりの『やまとナゼ?しこ』」でご覧ください。
撮影隊 歯科器具リアルに びっくり顔
私も、うちの歯の模型が無歯顎になったのを、初めて見ました。(笑)