お婿ちゃんが、YAGレーザーを一度試してみたい・・・ということで、材料屋さんのササキ株式会社から、デモ機(試用機械)がやってきました。歯周病の患者さんに使ってみたいということで、特に重症の歯茎の腫れや歯石の溜まっている方に使って、その威力を試すということでした。本日の診療の中で、丁度いい患者さんがいらしたのですが・・・
他にも重症の患者さんはいないか・・・ということで、娘の一声。
「お母さんが、やってもらったらいいんちゃうの?かなり大げさな人やから、お母さんが文句なければ、どんな患者さんでもOKやと思うわ。」
という、厳しい?お声のもとに・・・歯周病患者モデルになることに?!
実は、前歯の裏は歯石が付き、歯茎がプヨプヨと腫れていたのです。わかっていたのですが、仕事優先?のため、自分のことは後回しになっていました。
「ちょうどいい、重症患者モデルやね。(笑)」
と、私が言うと、お婿ちゃんも嬉しそう♪・・・(何でやねん!!)
「縁下歯石がバッチリと付いていて、歯周ポケットも深いし、言うことないですねぇ〜。こんなにいいモデルが、身近にいたとはねぇ〜。ずっと、捜してたんですよ。ほんとに良かったぁ〜!!」
と、ヌカよろこび???
こんなに、喜んでいただけて・・・嬉しいやら、悲しいやら・・・複雑な気持ち。(笑)
しっかり溜めていたので、取り甲斐があると思うけど・・・
早速に、チェアーに座って、デモ機のお試し開始です。(イェ〜イ!!)
では、レーザー光線防御用のメガネをつけて・・・
なんか、麻薬の秘密組織の中で、顔を整形手術しているような感じに見えませんか?(笑)
そんな状態の中で、レーザーが照射されます。特に歯周ポケットの深いところから、始められました。
「お母さん、痛いですか?痛かったら、すぐに手を挙げてくださいね。」
お婿ちゃんも、真剣です。レーザーのパチパチ音を聴きながら、無麻酔下の自分の歯茎の感じをどう伝えたらいいかを考えます。他の患者さんはどう思うだろうか、どんな痛みとして感じるだろうか、どの程度まで辛抱できるだろうか・・・等々。
レーザー光線は、細い針で歯茎の中をそっと突き刺すような感じです。そんなに痛いというほどではなく、毛先の細いハブラシで突っつくような程度です。ポケットの深いところで、バチバチ音がした時は、そのすぐ後に、氷を食べた時に滲みるような痛み(歯髄炎のような痛み)が、約5〜10秒間続きました。これは、ちょっと患者さんも耐えがたい痛みかな?と、思うので・・・できれば事前説明で「少し痛む感じはあるがすぐに消える」と伝える必要がありますね。歯茎の表面麻酔だけでもあると、患者さんの不安感も消えるのではないかと思いました。
お婿ちゃんには、「すごい、理想のモデル」と誉められました。(泣)
おかげさまで、術後経過は何の支障もなく、いい感じです。
患者さんへの負担が軽減されるレーザー機械。
私がお役に立てるとは・・・思いもしませんでした。(へへへ)
YAGレーザーのデモ機 へのコメント