毎年恒例の中津保育園児の歯科検診です。院長と理絵先生とともに出かけます。0歳児~6歳児まで、乳歯の生え始めから、永久歯に生え変わり始めのこども達の歯を診ます。3児の母親である理絵先生は、噛み合わせや矯正の勉強もしているので、虫歯以外に、歯垢や噛み合わせもしっかりチェック。
虫歯だらけ・・・という子はほとんどいなくなりましたが、過剰歯や下顎前歯B(真ん中より2番目の歯)が先天性欠損であったり、融合歯(2本がくっついて1本になっている)の園児が結構多く見られました。お口の中の事情も、食生活とともに変化してきているのだと実感します。「噛み砕く」という行為そのものが、調理事情によって減ってきているせいでしょうね。
新人の歯科衛生士・貴島さんも、記録初挑戦で頑張ってくれました。まずは、婦長米山さんの書き方を見習って、1~2歳児から始めます。5~6歳になると、乳歯と永久歯の「混合歯列期」となり、記録も難しくなりますが、乳歯ばかりの時は、割と楽に記録できます。
理絵先生の横で、園児たちの名札とお口の状態を確認しながら、カタカナの「コ」の字に右上の歯から検診を始めます。
①歯垢は0(無)、1(少し)、2(かなり)という3段階にチェックします。
②1歯ずつ虫歯(C)になっているかどうかを確認します。
③噛み合わせ・・・反対咬合(下顎が前に出て、上下逆の噛み合わせ)、交差咬合(前後に交差して噛んでいる)、上顎前突・下顎前突、叢生(顎と歯のバランスが悪く、ギザギザな状態)、過蓋咬合(ディープバイト)や開咬(オープンバイト)などを確認します。
小さい子達は、ほんとに集団になっているとよけいに可愛いですね。まるで、動物園のような感じです。一人ずつ見るより、このままで・・・と、虫歯があるような時期でもない子は、生えている歯の状態だけを確認します。こんな時期も、ついこの間・・・と、孫のことと重ね合わせます。
ほんまに、かわいいですね~~♪
終了したら、保育園から、お茶とメロンを出していただきました。お土産には、園庭で採れた「さくらんぼ」を籠いっぱいくださいました。買ったものでない、自給自足?の心のこもった戴物は、ほんとに嬉しい。
中津保育園は創立41年を迎えておられます。私は、娘を入園させてもらって以来、33年のお付き合いです。30年って、振り返ると早いですね~。60年の人生の間に、保育園の園長先生に教わったことは、ず~っと私の心に残っています。
「子供というのは、大人のすることをちゃ~んと見ていますよ。心の動きも敏感に感じ取るんです。だから、子供を叱りつける前に、大人がきちんとしていなければいけないし、心豊かに楽しく生活していなければいけないんですよ。素直で、何にでも興味を持って、頑張っていける子に育てましょう。子供の『こころ』を育ててあげてください。」
純粋に一生懸命子供たちに携わってこられた園長先生の、まっすぐなお気持ちに、いつも心打たれます。創立者である園長先生の保育・教育方針が、いつまでも続くことを願っております。
30年前は、理絵先生は中津保育園児でさくら組の3歳だったんやね~。
私の中では、すでに過去帳?になっています。
ここから30年後は・・・私、雲の上???(笑)