浩子の部屋

サボタージュ?

今朝診療所に出勤すると、わが孫の自転車が止まっている。
あれっ、おかしいな?土曜日は、YMCA学園に行く予定のはず・・・
行くのがイヤで、ママにも怒られ、診療所の3階に閉じこもっているらしい。ようやく1階に降りてきたコウキ君。どうしても行きたくないというので、私としっかり約束をさせました。

「今日は、もう行かなくてもいいけれど、来週は絶対に行くと約束やで。
イヤなことから逃げたらあかん!!
今日は、ほんまは行かなあかんねやけど、サボるんやから。
『サボる』は、『ズル休み』。『ずっこい』ってわかる??
『ぐうたら』『あかんたれ』という意味や。
かっこええことと違うよ。かっこ悪い、わかる?
じゃあ、ちゃんと約束守って、来週は行くんやで。」
「うん、約束する。」

本人もちょっと後ろめたい気持ちがあるようですので、きちんと「けじめ」をつけておかないと・・・と思っています。ママも2人の子供を連れて出かけているので、今日はここで面倒を見ることになりました。最初は、おとなしくしていたのですが・・・
じっとしているわけがありません。

診療所の壁の上によじ登り、得意げにあちこちと動き回ります。まるで「おサル」そのままです。自分があがれる所には、ヒョイヒョイと軽々動きます。

私が仕事をしていても、いろいろちょっかいをかけてきます。「何か面白いことはないか」という目線でしか物事を見ていません。遊べるものなら、どんなものでも利用しようという「根性もの」です。(笑)

私が脚立を出してきて、高いところに物を吊るそうとしていたら・・・
「ええもん、見っけ」みたいに興味津々。そして、脚立をしまおうとしていたら、スタッフの志岐さんと一緒に運んでくれました。その後、しばらくして・・・
「あっ、コウちゃん、あんなところから入ってきてる~!!」
と、志岐さんが、防犯カメラの映像を見ながら叫んでいます。

「わぁ~~、あの子何してるの?」
「さっきの脚立で2階へあがって来て、窓から入ってきたようです。」
ほんまに、何をするか・・・と慌てて2階へ上がります。

「コウちゃん、登るのはいいけど、落ちたら危ないやろ。大人がちゃんと見ているところでするのならいいけど。ほんまに危ないんやで。わかった??」
ちょっとおりこうさんになったようです。

今度は、電圧や電流を測るテスターを持ってきました。いろんなところの電流を測ろうとするのですが、なかなかテスターの針が振れないようです。お昼にイチゴを持ってきたから、
「このイチゴは電気流れるよ~。」
と言ったら、早速に実験開始!!

テスターの真ん中まで針が振れます。面白くなって、イチゴの上から横からと計測を始めました。ジイジも診療の合間に、テスターの測定部分の補修をしてくれます。この修理もまたコウキ君の勉強です。

「コウちゃん、水がないと電気は流れにくいから、そうや、口の中に入れてごらん?」
口の中もイチゴと同じくらいの電流が流れています。
「口もイチゴもいっしょやな~。」
コウキ君の身体の中に流れている血液も、唾液もみんな同じ位のイオンがある。人間とイチゴのような野菜(園芸では野菜に分類される)と果物などもみんな同じくらいの電流が流れているということです。

コウキ君は、不思議な感覚になったようで、しきりにテスターで測りだし、記録を始めました。急に静かになってびっくりですが、何かに集中している時は楽しいようです。やれやれ、このまま、そ~っとしておきましょう。(嬉)

いよいよ診療所も夕方で終了です。5時半には、お向かいの美容室リゴッツで、散髪してもらいます。終わったらアイスクリームを買ってあげるという、バアバの甘い約束です。機嫌良く行ってくれましたが、あまり切りたくないようです。

刈上げにならないようにお願いして、カットしてもらいます。クレヨンしんちゃんの漫画を見せてもらいながら、おとなしく出来上がりました。

男前になったコウキ君。今日は、バアバとずっと一緒やったね。ママのところに帰ると、「バツが悪い」ようです。正直なものですね。普段は、「ママ、ママ」と引っ付いているのに・・・

こういうときは、「おばあちゃん」という逃げ道があるのが、いい環境だと自負します。どこかに居場所を作ってあげないと・・・ね!!

サボタージュ  たまには良しと  にんまり顔 

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