浩子の部屋

宝塚風流記

3歳の孫ココエちゃんと2人で、今年100周年を迎える、宝塚歌劇を観劇してきました。セイト君が一番宝塚にハマっているのですが、今度ママと観に行く予定なので、代わりにココエちゃんを連れて行くことになりました。3歳の子が、果たしてじっと観てくれるのでしょうか?・・・と心配しながらの道中です。

今回は、雪組の一夢庵風流記「前田慶次」という戦国武将の話です。雪組トップの壮一帆(そうかずほ)さん退団講演であり、100周年ということもあって、豪華版であることは間違いなしです。さすがに観客の入りもよく、1階は満席です。ココエちゃんには、背が低いのでクッションを借りて、座らせました。さあ、始まります!!

雪組には、友人の娘さんが出演されているので、いつも楽しみに観させてもらっています。今回も、「その他大勢」ではなく、しっかりと良いお役をもらわれていたので、驚きとともに、ワクワクしながら拝見させていただきました。その間、ココエちゃんは、「バアバ、あめ?」と小声で要求してきます。飴と水を交互にあげながら、ごまかします。(笑)

前田慶次といっても、歴史にうとい私は聞いたこともない名前です。加賀の国・前田利家の甥にあたる人です。NHK大河ドラマ「利家とまつ」のタイトルは記憶にありますが、その利家の正室「まつ」と「慶次」が幼なじみであり、昔から恋焦がれていた仲であった・・・ということから、物語が始まります。

時代ものであるため、戦略的なこともあって、とても内容は難しいものです。ココエちゃんには全くわからないけれど、きれいな着物を着て出てくるお姉ちゃん達を観るという感じです。でも、じっとしていてくれるだけでもありがたい・・・と思っていたら、最後のほうになると「おしっこ」で退場し、「おなかすいた」で昼ご飯となり・・・最後の2場は見れず、残念でした。(泣)

でも、第2ステージ「My Dream TAKARAZUKA」の歌と踊りの間は、じっと見てくれていました。「これぞ宝塚!!」という豪華で煌びやかで華やかな衣装、そして最後の大舞台の大きな羽を背負ったトップスターの登場。これを観るためにやってきた・・・みたいな、期待を裏切らない舞台に、心は弾みます。ココエちゃんも大満足のようでした。(やれやれ)

帰り際には、キティちゃんのおもちゃが気になったようですが・・・無視して、帰路につきます。花の道を歩きながら、写真撮影します。

ココエちゃんを撮っていたら、
「バアバ、ココエがとる。」
というので、私も写真撮影してもらいました。結構、上手に撮ってくれているので、ビックリしました。

花の道を通り過ぎた交差点のところで、
「あらっ、こんにちは。」
当院の宝塚にお住まいで、歌劇大ファンの患者さん(藤原三姉妹)に、偶然出会いました。
「今、先生の歯医者のところへ行って来た帰りなんですよ。先生から、奥さんが宝塚へ観にいってはると聞きましたが、まさかお会いできるとは思いませんでしたぁ。よかったわ~。」

スタッフへのお土産は、いつもの宝塚名物の「やきもち」と「炭酸せんべい」を買いました。阪急電車の梅田行き急行に乗りました。
座席に座ったとたん、年配のご婦人が、声をかけてこられました。
「お嬢ちゃん、歌劇観てる時、お利口にされていましたね。」
「えっ、歌劇観てたのご存知なんですか?」
「ええ、私、同じ列のすぐ近くに座っていましたので・・・」
「あらっ、そうだったんですか?また偶然にも同じ電車で、同じ車両に乗るのも、不思議なご縁ですね~。」

ビックリしました。帰り道もゆっくりと歩いて寄り道までしていたのに、その方と同じ電車に乗る・・・偶然???帰りの電車では、その方と歌劇のことで話が盛り上がりました。

また、劇場で、ココエの真隣の席に座られていた若い方は、この「前田慶次」の公演も2回目という、女役トップの「愛加あゆ」さんの大ファンで、福岡からはるばる来られたそうです。本日福岡までの日帰りで、この公演が終わったらすぐに新幹線で帰られると聞きました。

「遠いところから、わざわざ来られるのですね~。」
「いえ、今日も茨城県や、石川県のファンの方も、出待ちのところでお会いしましたよ。皆さん、結構遠いところから来られています。」
こういう、全国のファンの方が集まられるのですね。
皆さんに、「お近くでいいですね。」と言われました。(微笑)

たからづか 引き合う風流 見え隠れ 

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