歯の豆知識

2008年8月号

口内炎(その症状・治療)

あなたはどのタイプ?

口内炎の種類と症状

口内炎の種類と症状

口内炎は誰もが一度や二度は経験したことがある病気ですが、実はいろいろな種類があることをご存知ですか。
口内炎とは口の中の粘膜にできる炎症の総称です。口の中に原因がある場合と、全身的な症状のひとつとして現れるものに分けられます。
原因や症状によりさまざまな分類がありますが、ここでは一般的なものをあげておきます。

●カタル性口内炎
口の粘膜が赤くなり、熱感を伴うこともあります。いわゆる口の中が荒れた状態となり、口臭を発します。

●アフタ性口内炎
直径2~10ミリ程度の円形で中央が浅くくぼんだ白っぽい潰瘍ができます。多くは2週間ほどで完治します。何回も繰り返す場合は、慢性再発性アフタと呼ばれます。
その他ウィルスが原因で水泡を発症するものとして帯状疱疹、ヘルプアンギーナ(ヘルパンギーナ)、手足口病などがあります。
特にヘルパンギーナは1歳~4歳半の子供に多く、口やのどの奥に水泡ができて破れてアフタを形成します。飲み込むときに痛みが出るため、子供が食事を嫌がるときは、口の奥を観察してください。

●偽膜性口内炎
口腔カンジダ症にみられる症状です。カビ(真菌)の一種であるカンジダ菌の感染によるもので、口の中がヒリヒリ痛んだり、ヨーグルトのような膜が付着したりします。原因には風邪や疲労による免疫力の低下や、ストレス、栄養不足があります。

●壊死性潰瘍性歯肉口内炎
特に全身の抵抗力が落ちた場合、壊死性潰瘍性歯肉口内炎が起こることもあります。悪寒、頭痛、倦怠感などの全身症状に続き、歯茎が赤くなり、歯と歯の境の歯肉に潰瘍が発症します。強い痛みと接触痛を伴い、食事が摂れなくなります。発生後5日間前後が最も症状が強く、2~3週間で治ります。
治療はまず第一に安静。抗生物質や消炎剤、鎮痛剤が処方され、栄養補給を十分に行います。原因は全身の抵抗力の低下が挙げられます。
このほか、歯や義歯、歯ブラシなどの機械的刺激によって起こる口内炎もありますし、鉄欠乏性貧血や潰瘍性大腸炎などの初期症状として口内炎ができることもあります。また、まれに全身の慢性炎症の病気であるベーチェット病などが原因である場合があります。
いつまでも症状が消えずに長引くときは、一度歯科口腔外科か耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。