木曜日は、クラッシックバレエの日。
いつもお昼時に、仕事を抜けて梅田まで、1時間20分のレッスンに行きます。
50歳から始めて、もう早や6年近くになります。
体は固くて、なかなか柔軟にはならないけれど、少しずつ、ほんの少しずつ、年齢と逆行して良くなってきているようです。
「続ける」というのは、素晴らしいことですね。
本来、人間は「働く」という字のごとく、体を動かして整うようにできています。体を動かさずに「楽」をすると、体は少しずつ「なまって」きます。
ある時はゆっくりとして「癒し」を求めて休息するという意味ではいいのですが、常に楽をして座っていたり寝ていたりすると、ゴロゴロする習慣が身についてしまい、筋肉は退化の一途をたどります。結局は、自分で自分の「老化」を早めることにつながります。
バレエのレッスンは、筒井先生が、個人の体の弱点に沿って、ちょっとだけ厳しく指導されるのですが、いつも温かい眼差しで微笑みかけてくださるので、フ〜フ〜と言いながらも楽しんで頑張ることができます。
そして、汗をかいたあとは、とても爽快です。体全体の血の巡りが良くなり、体も頭もリズミカルに動くようになるのです。
すごく疲れると思われるでしょ?!
一時的には、激しい運動なので疲れるのですが、代謝が良くなるので、レッスンのあとすぐに仕事に復帰しても、全く支障はありません。
むしろ、頭の回転や集中力が増して、レッスンの日はとても調子がいいんです。
今日のレッスン前に、
「最近は、孫の守りをして、だっこやおんぶでほんとに大変ですけれど、とても腕の力が強くなって、筋肉モリモリついてきました。」
と、吉村先生に話したら、
「普通だったら、腰が痛くなったりするでしょ?でも、腰が痛くならないのは、やはり、このバレエで足腰をしっかり鍛えているからですよ。下半身が安定してしっかりしているから、子供を抱き上げることができるんです。ただ、腕だけ強くなってもバランスが悪く、上半身を支えきれずに、腰を悪くするんですよ。」
「は〜〜ぁ、そうなんですね。やはり、バレエの効果がここにも表れているんですね。おかげさまで、日頃、道を歩いていても、何かをヒョイっと飛び越えて行けますものね。」
レッスン仲間の一人が、
「お孫さんいる人には、とても見えないですよ。若い若いおばあさんですね〜ぇ。」
と、お褒めをいただきました。(嬉しい!!)
(えっ?お世辞ですよ・・・って??)
バレエは、私にとっては、仕事とは全く違う世界に身を置く「休息の湖」です。
(白鳥の湖ではなく、灰鳥の湖や・・・と言っているのは、だれですか??)
きれいなピアノ音楽を聴きながら、厳しいながらも体をリズミカルに動かしていくことの楽しさ。自分の体であって、自分の体でないような・・・
なにか、表面の意識と違うところで、手足が動いている気がすることもあります。たまに、先生の直接指導を受ける時は、足腰にちょっと痛みが走ったりするので、ふと、現実に戻ってしまいます。(笑)
「自分を律する、体ごと律する」
すると、自分の中心がブレなくなり、地球の中心に向かうようになって、左右のバランスがとれる。それが、自分の体にとって、本来の姿であることを教えられる。
いつも力が抜けた「楽」な姿勢というのは、どんどん歪みを助長していきます。歪みを正すこと、上下・左右のバランスを整えること、これは、健康に一番良いこと。
ホルモンの分泌も活発になり、新陳代謝が盛んになって、脳に刺激が行きわたり、身も心も安定・安息でき、健康な生活を送ることができます。
歯科のことでいうと、歪んだ姿勢は歯の噛み合わせを少しずつ変えていき、ますます歪んでしまうという、悪のスパイラルにハマってしまいます。
日頃から、自分の体をよく使うこと。これが、この世に生まれた人間の使命です。肉体労働も筋肉運動もストレッチも、呼吸法と共にうまくこなしていくと、体が思うようになり、心も軽く楽になります。(有酸素運動)
怠惰な「なまけものコンビニ生活」を送らずに、青空のもと、自然界に少しでも触れる、バランスのとれたリズミカルな運動をすることを心がけましょうね。
体のフットワークの良さは、心のフットワークの良さにつながります。
バレエにて 身も心も軽くなり
良い発想が 「ふっと、湧く」・・・