浩子の部屋

薬の正しい使い方

大阪市北区区民センターにおいて、北区学校保健協議会の保健大会があり、参加させていただきました。北区区長さんの挨拶のあと総会が行われ、中津小学校の加藤先生が議長を務められました。毎年行われていますが、今回は、「薬の正しい使い方」がテーマとなっており、小・中・高校での生徒のアンケートの結果から調査報告がされました。
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引き続き、薬剤師の草分陽一先生より、小学生向けのわかりやすい薬の知識を教えていただきました。
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実際に飲み薬が、ジュースと反応して一瞬に黒くなり変質してしまうという実験もパフォーマンスされ、「薬は水で飲む」ことの大切さを教えていただきました。
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その後、中学生向きの教材ビデオを映され、一歩間違ったら怖い薬の副作用、特に覚せい剤や麻薬等の怖さを講演してくださいました。
薬は、?正しく処方されたとおりに飲む、?家族や友人に処方されたものを勝手に飲まない、?自己判断をしない・・・ということが大切だとお聴きしました。何気なく、安易に考えている方が多いのが現状ではないでしょうか?
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当院でも、「痛み止めが効きにくい」と言われる患者さんに、「お茶で頓服を飲まれていませんか?」と尋ねます。よく、お茶やジュースで飲んでおられることが多いです。中には、牛乳で飲まれている方もあります。お茶で飲むと、効果が弱くなります。牛乳で飲むと、薬がオブラートされてしまい、効くのに時間がかかります。また、コーラで飲むと、カフェインが効きすぎたり眠れなくなったりします。ジュースで飲むと、草分先生が実験してくださったように、真っ黒な色になったりして、薬の効き目を変えてしまいます。
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薬は、自分の今現在の症状の為に処方された「新しいもの」を飲み、家族といえども、余っている薬を自己判断して飲むことのないようにしたいものです。また、用法用量をしっかりと守ってくださいね。薬物アレルギーのある方は、事前に、申し出ていただけるように「問診票」を作成しております。体質的に敏感な方も、アレルギーの出にくいものを選んで投薬します。また、病気にかかっておられる方や、慢性的な持病をお持ちの方も、申し出ていただくと、禁忌の薬をきちんと避けることができます。
ただ・・・できるだけ薬に依存せずに、過ごせた方がいいですよね?!
私としては、新薬はできるだけ飲まずに、10年経ってもまだ残っている薬、つまり、人体実験がしっかり?されて、副作用も明確にされた薬を飲まれることをお勧めいたします。慢性の病気は別として、急性の病気の場合は、長く飲み続けず、自分の免疫力を活性化させて治してくださいますように。
良薬  口に苦し  されど  身体に優し
新薬  口に優し  されど  身体に苦し

良い薬も、新薬も、良い面ばかりではなく、多少の副作用があります。自分の病気の重さと天秤にかけて、お医者様の正しい判断のもとに飲んでくださいね。

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