今日は、長女のオーケストラ付きのピアノ発表会。
昨日より、この日の為にお婿ちゃんのご両親も、石巻（宮城県）から来阪していただきました。お婿ちゃんのお母様が大好きで、毎日曜日の朝に聴いておられるというモーツァルトのピアノ協奏曲第２１番・第２楽章。きよらかなメロディーで、まどろみながら窓を開けて太陽の光を浴びる時の気持ちと重なるような、さわやかな光のシャワーを浴びるような心地になる曲です。まさに今日、この曲を長女が弾いてくれます。

３０名からなるプロの交響楽団員の方たち（森山純記念オーケストラ）のご協力のおかげで、今日の素晴らしい発表会が開催できることになりました。
森山純先生の今までの陰でのご苦労は、如何ばかりであったことと感じます。
ご自分の今あるエネルギーの全てを注ぎ込んで、それぞれの生徒さんに素晴らしい感動を与え、生徒さんの人生の糧となるような思い出づくりをされようと頑張ってこられました。
私共も、家族総出で、長女の演奏を聴きに行きました。また、長女の友人夫婦も、大きな花籠を持って、お祝に来てくださいました。
孫達も、外（ホール）ではワァ〜ワァ〜騒いでいましたが、いざ、会場に入ると、日常と全く違った「異空間」に居るようで、静かに聴き入っていました。（正確にいうと・・・聴き入っていたようです。実は、私は娘の写真を撮るのに必死で、全くどんな状態だったのか、わかっていませんので・・・）
さあ、長女の出番がやってきました！！
森山先生が司会をしてくださり、娘のことを皆さんに話してくださいました。
「１３番、ピアノ協奏曲第２１番・第２楽章。５か月のお腹の赤ちゃんと一緒に演奏してくれます。今日は、石巻のお父さん、お母さんも応援に駆けつけてくださいました。
『前世ピアニストの魂』を持った児が生まれてくることを願っています。」

すばらしい言葉ですね〜〜♪
私も、その言葉通り、音楽に精通した魂が娘の肉体に宿っていくのではないかと思いました。「人間の魂は、受精してすぐではなく、妊娠５か月に宿る」ということを昔に聞いたことがありますから。今日、この日にピアノ発表会を迎えたのも、彼女にとっては、何か運命的なものがあるのかもしれません。
今日の演奏をもって、彼女のピアノ発表会は、最後になります。
４月からは、石巻に家族で引っ越します。
まだ・・・なにか私としても（おそらく主人も）、実感が湧いてこないのですが・・・
考えると、ちょっと寂しくなるので、極力考えないようにしています。
結婚してから今までの２年半、この大阪に居てくれたことだけでも、ありがたいと思わなければいけないのですよね・・・。お婿ちゃんも、ずっと江上歯科を手伝って、主人を支えて助けてもらえたことも、大変ありがたいことですものね。
娘の演奏は、流れるように気持よく終わりました。
終わってから尋ねたら、最初のオーケストラの前奏を聴いている間が、一番緊張して、心臓が「パックン、パックン」していたとか・・・
あれだけ発表会の数をこなしている彼女でも、オーケストラ共演は初デビューなので、緊張するんですね。指揮をされる西口氏の「あたたかい、包み込むような笑顔」と、コントラバスを演奏されている西口氏の奥様の「優しい眼差し」に触れて、すっと緊張がほぐれていくのがわかったと言っていました。それこそが、とても心和むアットホームなピアノ発表会なんですね。
この発表会を通じて、こうして親族や友人が一緒に集うことができ、同じ空間や思いを共有できることの有難さと大切さを、また、学ばせてもらいました。
何のわだかまりもなく、まっすぐな白い琴線に触れるような響きが、みんなの心の中に浸透していくような、そんな集いの中で、満ち足りた「しあわせ」を感じた一瞬でした。

ピアノ発表会は、森山先生がどの生徒さんをも支え続け、そして、その生徒さんの家族も様々なたくさんの時間を費やし、陰になり日向になって支えてくださったおかげで、今ここに在ります。すべての生徒さんに、発表会に出たことの誇りと自信を持ち続けていただきたい。また、支えてくださっている家族の皆さんには、素晴らしい温もりのある思い出として、ずっと大切な心の宝物にしていただきたいと願います。
娘２人が、ずっと一緒に仲良く育ってきたこと、そして、お婿ちゃんやそのご両親も全員が心をひとつにして、孫を深い愛情を持って育てていき、次世代に受け継がれていく・・・
その大切さを、じ〜〜んと噛みしめています。
これからも、娘や孫達が、「人生」という壮大な素晴らしい「曲」を演奏し続けてくれることを祈っています。そして、出逢った人達や支えてくださっている人達に、心より「ありがとう」を言い続けていきたいと思います。
あの青い空に吸い込まれるように流れていく音色のように・・・

モーツァルトの音楽は、人生の鼓動だ！！