「節分」と言えば「豆まき」、もしくは「巻寿司の丸かぶり」を思い浮かべます。
ひとり、酸っぱいもの嫌いのお婿ちゃんを除いて、家族の人数分の巻寿司を買いに行きました。バレンタインチョコの買い出しもあって、今日は阪神百貨店にて、「ふるさと巻き」という野菜の具がたっぷり入った巻寿司にしました。今年の吉方位は、東北東。
ついでに、豆も購入しました。
初孫は、今年の豆まきが初デビューです。
私が鬼の面を付けて、「オニだぞぉ〜〜!」と言っても、バァバァということがわかっているので、ケラケラと笑っています。(ちょっと、怖がってほしかったのに・・・)
「この豆、美味しいから食べてごらん?」
というと、一粒ずつ食べ始めました。香ばしい味とポリポリ感がいいらしく、小さい袋に入っていたのを全部お皿にあけて、ひとり占め。ずいぶん気に入ったようです。
素朴な食べ物に対する味覚が、しっかり発達していて、本当に美味しいものがすぐにわかってしまうようです。大人のように、嗜好品でごまかされず、生きていくための純粋な食品の旨みが敏感にキャッチ出来てしまうんですね。
巻寿司の丸かぶりも初挑戦。大きなお寿司を両手で持って、ムシャムシャ・・・
大人と同じことをするのが楽しいのでしょう?!
横目でちらっと、ママが食べているのを見ながら、黙ってかじっています。
私も1本は食べきれないので、半分にしてかぶります。
巻寿司の丸かぶりは、結婚して大阪に住んで初めて知りました。私の実家ではなかったものですから。
節分は、いわゆる「季節の分け目」。旧暦の年越しにあたります。
実家では、玄関の内側に、柊(ひいらぎ)の枝にイワシをくくり付けたものを飾ります。
いわゆる「魔除け」のようなものです。柊のトゲとイワシの生臭さで、鬼を近付けないようにする・・・というのでしょうか??よくわかりませんが、祖母がいつもしていたことを思い出します。そして、イワシの丸焼きと年越しそばを食べていました。
地方によって、風習の違いがいろいろありますね。
巻寿司丸かぶりも、大阪発祥らしいですが、バレンタインチョコと同じように、お寿司屋さんが仕掛け人のようです。今ではすっかり定着してしまいましたね。
そこへ、孫のパパが帰ってきました。
「パパがオニになるから」と、早速オニのお面をかぶって、準備万端。
「オニは〜〜そと!!福は〜〜うち!!」
孫は、初めてのことなので、何のことかよくわからん???状態。
「パパに、『えいっ』って、豆を投げて!!」
というと、孫は、必死でパパに投げようとしますが、届きません。足もとに投げるのが精いっぱいのようです。(カワイイ〜〜ィ)
弾みをつけて投げることは、まだまだ難しいのですね。
パパやママも、昔のことを思い出したようです。
「小さい頃は、よく豆まきしていたよなぁ。」と・・・
小さな頃の思い出の中に、親や家族の愛情がしっかり浸み込んでいることを、きっと再確認したに違いありません。子供心のワクワク・ドキドキ感が、こうやって受け継がれていきます。節目・節目を伝統の行事で記憶にとどめ、季節の移り代わりを楽しむ・・・いいことですねぇ。
外国の文化も入り混じって、日本の文化も少しずつ変化していきますが、日本古来の行事は、いつまでも忘れないでいてほしいものです。
えっ??何ですって??
「ババは〜〜外!! ボクは〜〜内!!」
と、主人の声・・・