浩子の部屋

−いよいよ宮城に・・・

ついに、行ってしまう日がきました!!東北の石巻市へ・・・
娘は、出産里帰りのすべての荷物を宅急便で送ってしまい、すっかり片付いています。
「あんなこんながあったなぁ〜」なんて、思う間もなくこの日を迎えてしまいました。伊丹空港まで、見送りに行きます。石巻からは、お義母さんが、飛行機でとんぼ返りで迎えに来てくださいました。
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賑やかな食卓。ワイワイと騒がしく、子供を背負いながら立って食べる時もあり、食べているそばから怒鳴っている時もあり、どこかで必ず泣き声が聞こえており、静かに座っている子は忘れてしまうこともあり・・・
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娘の友人の子供達が来た時には、お風呂もこんな状態・・・
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まるで乳幼児の保育園状態です。(はぁ〜〜っ)
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朝は、キンダーガーデンという保育園に自転車で出かける娘。毎度毎度たくましい限り・・・
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ピアノの森山純先生も、朝自宅に最後のお別れに来てくださいました。
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こんなに賑やかな状態に慣れてしまって、毎日のドタバタ劇も、今日限り・・・です。
見送りに行きたくもあり、行きたくもなし。
娘も同じ心境ではないかと思います。そんなに遠いわけではない、そんなに逢えないわけではないと思いつつ・・・
「あ〜ぁ、自分の心は見ない」というように、今在ること、現状だけを見るように、心に蓋をして、飛行場に向かいます。
今生の別れでもなし・・・と言い聞かして、孫と一緒にいる今この時間を大切にしようと思うのみ。石巻から迎えに来られたお義母さんと一緒に昼食をとり、いよいよ見送り・・・
また、10日経ったら石巻に行くんだから・・・と思いながらも・・・「見送ることの辛さ」を初めて体験する。嫁にやったんだから・・・この日がもっと早く訪れても当たり前。ここまでそばに居てくれたことだけでも幸せ。たくさんの孫に囲まれて幸せな時間をたっぷりと過ごしたんだから、思い出もいっぱいできたんだから、もう、何も言うまい、思うまい、考えるまい。辛いのは、娘も同じ。私が悲しんだら、もっと悲しまれる。
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どうしても、こみあげる感情を抑えきれないので、最後の最後までは見送らずに帰る。うしろ姿は見たくない!! 帰ったら、仕事がある。帰ったら、孫が2人もいる。そう思いながら、電車に乗る。辛くはない、辛くはない・・・と言い聞かせながら。
患者さんや近所の方からは、出会うたびに「さみしくなりましたね。」と、声がかかります。とても優しく思いやってくださるその言葉が、忘れようとしている心を引き戻して、辛くなります。「ほんとに。」と一言返すのがやっと・・・あとは、笑って返すだけ。
こんな時、うちに居る孫を抱き締めて、ほんとに癒されます。
ここに、まだ私のそばに、可愛い、愛すべき人がいる。これを嘆いてどうする??こんなに幸せでいるんだから、時間はかってに過ぎていくんだから、いつまでもこのままということはないんだから、みんなが未来に向かって生きていっているんだから・・・
と、自らに言い聞かせます。
晩ご飯の時間に自宅に帰ったら、1番上の孫がグズッています。遊び相手がいなくなったせいでしょうか?もう、言葉も良く理解できているので、リュウがいないことも、もう帰ってこないこともよくわかっているようです。お風呂に一緒に入ろうと思ったのですが、泣きわめいて入ろうとしません。もう、眠たいから入りたくないのでしょう。すると、
「リナちゃんと、いっちょにはいるぅ〜!」
もう、いなくなってしまったリナちゃん。小さな小さな胸で、ずっとさみしさをこらえていたんですね。そのいじらしさに、私も抑えていた、忘れようとしていた心が、噴き出してきてしまいました。家族みんなが、その言葉を聞くのが一番辛いのです。(泣)
いずれ、「時」がすべての心の空白を埋めていってくれることでしょう。
明日からは、静かな静かな夜を迎えるのでしょうか・・・
♪し〜ずか〜な〜、し〜ずかな、さ〜とのあ〜き〜♪(淋し)

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