「じいじぃ〜!!ちたでぇ〜!!トゥルマやでぇ。」
サンタさんが青い車を持ってきてくれた・・・と、大喜びのコウキです。朝一番に、ママと大きな箱を持ってやって来ました。
「ばあば、みて!!トゥルマやでぇ。」
「あっ?!よかったねぇ〜。ほんまに車持ってきてくれたん?コウキがおりこうにしてたから、サンタさんが約束した青い車持ってきてくれたんやね。」
興奮冷めやらぬ孫です。しかも、青いラジコンカーが2台です。主人が、早速に電池を入れて、その1台を動かしていました。とってもスピーディーに動きます。前後も左右もピューと走ります。
「じいじ、やめて。とうちがあそぶから。じいじ、いや!!もう、じいじ、いや!!」
と、コウキは必死になって抗議しています。3歳の子供には、ラジコンカーの扱いは難しいようです。それよりも、普通に車を手で押して遊びたい様子です。
1か月前から、サンタさんに何をお願いするのか、尋ねていました。
「あおい、こんなトゥルマ。こんなくらいの。」
「コウキくん、ばあばがサンタさんにお手紙書いておくからね。サンタさんきっと持ってきてくれるよ〜。」
この車、いったい、だれが買って来たんでしょう???
はい、私です。先日の日曜日に、デパートを覗いてみたのですが、普通の青い自動車がなかったのです。それで、ヨドバシカメラに行ってみると、すごい種類の大量のオモチャ。クリスマスプレゼントを買う人で、とても混雑していました。青い車を探してみると・・・あっ、ありました!!
1台にしようと思ったのですが、違った形の青い自動車が、たまたま2台あったのです。しかも、値段もわりと安く、まあこれならいいか・・・と思いました。2台あったら、セイトとけんかしなくて済むし・・・とも思いました。
レジに並んで待っていたのですが、店員さんから尋ねられました。
「これ、電池がいるんですが、入れときましょうか?」
「えっ?電池で動くんですか?」
「ええ、これラジコンカーなので、ここに電池を入れて動かすんです。」
「わぁ〜!知らなかったわぁ。ただのオモチャの車だとばかり思っていたので・・・。あら、6歳からって書いてありますね。3歳でも大丈夫かしら?」
「別に動かさなくても、このままでも遊べますから。」
私としては、青い車だったら何でもよかった・・・というのが本音です。
そのあと、プレゼントのための包装をしてもらうために地下2Fまで行きました。ここでも、有料のプレゼント包装の方がいっぱい待っておられました。現在40分待ち・・・と書いてありました。自分で包装するのも面倒なので、頼むことにしました。仕方なく館内をうろついて、40分経過。サンタさんの包装紙に包まれたプレゼントの出来上がりです。
これで、約束を守ることができる・・・と、一安心です(ホッ)。自宅に持って帰ってきて、グランドピアノの下の隅っこに隠しておきました。
私の娘たちの小さい頃も、サンタさんを信じさせるために、いろいろと工夫をしていました。お手紙を書いて、一緒にポストに入れに行ったり、サンタさんのためのジュースを用意して夜中に置いておいたり、包装紙をデパートのものではなく、サンタさんらしいものに包み直したり・・・完全に寝入ったかどうかを確かめるために、足の裏をくすぐってから、プレゼントを枕元に置いておいたり。そのおかげで、小学校6年生まで、サンタさんがいることを信じていたようです。
長女が6年生になった時、さすがにこのままではいけないと、
「もう、来年から中学生やから、サンタさんは来ないよ。サンタさんは作り話で、本当はいないんよ。今までは、お母さんたちが買ってプレゼントしてきたんやからね。」
「うそやぁ〜!また、お母さん、私をだまそうと思っているんやろ。ほんまはサンタさんがいるのに・・・」
と、第一声は信じてくれませんでした。それで、いろいろと説明して、やっと納得してくれました。夢を壊して可哀想な気持ちもありましたが、もう大人になっていくんですから、親としての気持もわかってもらいたいと思いました。ただし、妹(次女)は、まだ4年生だったので、あと2年間は内緒にしてもらう約束もしました。
サンタさんは、子供たちの「大きな夢」です。
大人は、子供たちの「未来への希望を大きく育てる」ために、サンタさんを利用しているのだと思います。クリスチャンでもないけれど、絵本や童話の世界の実現の一端を担っているのだと考えます。あの「キラキラ・ワクワク・ドキドキ感」をずっとずっと持ち続けてほしいし、それを人に与えられる人になってもらいたい。
サンタクロースは、子供たちに、神聖な夢と希望を与える神様です。
孫たちは、私にとって、神聖な夢と希望を与えてくれる神様です♪