運動会を終え、午後４時頃に産婦人科医院に駆けつけてみると、ベッドの上で、ママが陣痛を堪えながらニコニコしています。
「どうなん？だいぶ痛いの？もうそろそろなん？」
「うん、痛いんやけど、今７分おきやから、まだ今日中かどうかわからへん。もう一回帰ってもいいんやけど・・・」
「いや〜ぁ、帰ってもらっても私らが困るわぁ〜。」

そういうわけで、パパに付き添いをお願いして、孫達を連れて帰宅することになりました。また、陣痛の間隔が早まったら電話してもらう約束をして、自宅で待機しました。運動会の物を片付けし、小腹が空いたのでお蕎麦を食べました。まだまだだろうからと、6時からのピアノのお稽古にセイト君を連れて行きました。ちょうどお稽古が終って、帰宅しようとした午後７時２１分に、娘から電話がありました。
「お母さ〜ん、もう来る、もう来る！！」
もうすぐ出産の知らせです。そんな急に言われても・・・間に合うわけがありません。主人に電話して、すぐに車で行く準備してもらうように頼みました。主人の話では、７時頃に電話した時は、まだ５分おきやから・・・という話だったので、のんびり構えていたというのです。私もほんまにそんなに急に産気付くとは思いませんでした。さあ、病院に向かおうとした時、パパから電話がありました。
「今、生まれましたぁ。女の子です。母子ともに無事です。」
ひゃ〜〜ぁ！！もう生まれたん？？？
ほんとにさっき電話があったばかりやのに・・・
あとで聞いてみると、７時３２分に生まれたとか・・・
電話をもらってから、11分後の出産です。ほんまにビックリです。
その生まれる寸前に、電話もしてるし、メールも打っているし、そんなに出産間際にできるはずもないことを、冷静にやってのける根性というか、余裕というか、柔軟性というか、私も家族も、
「ほんまに呆れるくらいやわぁ〜！！」。
病院の看護婦さんも、産んでから、パパに、
「こんなに痛みに強い人は、めったにいません。奥さんは、普通じゃないですから。」
と、おっしゃっていた様ですから、娘の頑強な健康体に今更ながら驚くばかりです。しかも、生まれてからもすぐに、「生まれました♡」とメールを送っていたというのです。

私達が車で到着したら、もうすぐに産室に入ることができ、赤ちゃんと対面できました。
「わぁ〜、コウキにそっくりの女の子やね。色も白いし、キレイな肌やね。」
「看護婦さんも、シワも少ないしキレイな顔してるって、言うてはったわぁ〜。」
「そう、お腹でゆっくりしていた分、じっくりと育っていたんやね。」
「コウキと一緒で、生まれた瞬間から、チュパチュパと手を吸ってたよ。」
「もう、お腹が空いているんやね。おっぱい欲しそうにしてるわ。」
「せやねん。この子も、食欲系やわ。コウキみたいに、よく飲むかも？」
体重は、2986ｇ。標準体重です。泣き方は、やはり男の子と違って優しい声です。

パパのお母さんも、この赤ちゃんを見る為に、２週間以上も前から北海道から来て下さっているので、生まれてくれてほっとしました。ほんまに、家族全員やれやれ・・・。

コウキ兄ちゃんは、女の赤ちゃんがカワイイようです。そ〜っと、そ〜っと、優しく撫で撫でします。セイト君は、初めてお兄ちゃんになりました。まだ、その実感は当然のことながら湧かないようです。あまり、赤ちゃんにも興味がなさそうです。いろんな反応を見るのも愉しいものですね。

今日は、森山先生が、早速に産見舞いに来てくださいました。キレイな花籠には、
「ピアニストにさせましょう！！」
と、書いてありました。
まだ、名前も決まっていないのに、将来の仕事が決められている？？？（笑）

どんな子になるのか楽しみです。ただ、3人目で女の子ということで、甘やかす事のないようにしたいと思います。ママの強靭な肉体を受け継いでいたら、頼もしい限りですね。
誰ですか？・・・「ちょっと恐ろしい」と言っているのは・・・（笑）

今週末は、宮城県の長女の産見舞いに行きます。今週に生まれてくれればいいですが・・・
出産ラッシュ　　肝すり減らして　　行く旅路　（笑）