本来は、生後百日で行う「お喰い初め」の儀式。年末は慌ただしかったことと、正月旅行をしていたので、なかなか機会がもてずにいました。旧正月である立春までに済ませないと・・・と思い、1月30日にすることになりました。娘が早速、祝鯛と赤飯を買ってきてくれました。
形だけの儀式ですが、年配の人から食物を口に入れてもらい(マネごと)、無事にここまで成長したことを喜び、またこれからの長寿を願うものです。食べることは生きること。しっかりよく噛んで食べることは、健康につながるもの。もうすぐ歯も生えてくるので、よだれもいっぱい出てくるし、ものを食べるという準備が始まっていることを表しています。
お喰い初めを「歯固め」という地域もあるようです。
男の子のお膳は朱塗りでしたが、女の子は黒塗りに器の内側が朱塗りになっています。お膳の足も男の子のものより少し高くなっています。これは、義母に昔聞いた話ですが、大人のお膳の場合、男性はあぐらをかき、女性は正座をして食べるので、器の位置が食べやすい高さになるように配慮されているから・・・らしいです。
江上家の家紋は「梶の葉」。この家紋をインターネットで調べてみると・・・
「信濃にある諏訪大社の神紋として有名。そして、諏訪氏の一族がこの紋を使用している。」
と、書かれてありました。主人は、分家をした江上家の4代目ですが、そのもっと先のご先祖のことはわかりません。でも、何かの縁があって、こうして家紋が受け継がれていくことに、「遺伝子の流れがある」大切さを思います。
そう、お喰い初めは、この子が一生食いはぐれのないようにという願いを込めるのと同時に、遺伝子の繋がりを確認するもの。何代もこの儀式が繰り返されてきて「今」がある。この子がまた自分の孫に同じことをして、代々遺伝子を繋げていく儀式。
伝統を大切にすることは、ご先祖の流れを大切に思い、受け継ぐこと!!
3人の孫それぞれに「幸あれ♪」と願う気持ちでいっぱいです。