お天気のいい春休み。コウキ君は、自転車乗りの練習をしています。以前から、自転車の平衡感覚を自然に身につけるという、ペダルの無い「バランスバイク」と呼ばれる乗り物で、ず~っと遊んでいました。公園に行って、自転車の後ろに付いている支えコマ(補助輪)の両輪をはずすと・・・
「わぁ~~!!行けるやん!!」
コウキ君、ルンルンで乗っています。とっても楽しそうです。水を得た魚のように、活き活きしています。ただ、まっすぐ走るのはいいのですが、右や左に旋回するのはちょっと難しいようです。段があると自然に止まってしまいます。見ている方が、ハラハラして・・・
「わぁ~~、止まれ止まれ~、みぎやみぎ、ちゃうちゃう・・・」
と、必死になってしまいます。診療時間中にもかかわらず、ママも志岐さんも私も出て来ています。初めて自転車に乗るコウキ君に夢中です。
コウキ君は、まだ、乗り始めのペダルの漕ぎ方を会得できないようで、ペダルを踏んでは空回りしたりして・・・
「わぁ~、もうちょっとやあ。そこで、もっとぐっと踏んで、そうそう・・・」
ついつい、自分が乗り始めているような気分になってしまいます。傍観者の3人共が同じ気持ちです。
「そらっ、もういけるいける。それで踏ん張って・・・あっ、じょうずじょうず。」
春の日差しの「芽ぶき」の中、孫も自転車乗りの「芽ぶき」のシーズンです。
公園では、パンジーが咲き揃い、白い木蓮の花が満開です。
「いい季節になったねぇ~。桜ももうすぐやね。」
ソメイヨシノの桜は、つぼみも膨らみ、数輪が開き始めています。
寒かった冬から、やっとルンルンの「春」がやってきました!!
コウキ君が、スイスイと道路を走れる日も近いことでしょう♪
一日一秒が、孫達にとっては、「細胞分裂」を繰り返して伸びゆく双葉のように、大切な成長の時間なのだと、あらためて感じます。
去年はと 桜観て想う 栄枯かな