浩子の部屋

初物の松葉カニ

この秋、初物の「松葉カニ」が2杯も届きました。
親戚から毎年送ってくださるのですが、この暑さで、「冬」の感覚を忘れていただけに、「えっ?!今頃??」と思うほど、びっくりしました。
贅沢な話ですね。居ながらにして、産地直送の美味しいものをいっぱいいただけるとは・・・
おまけに、土佐からは、鰹のたたきと文旦も送っていただいて、旨いもの満載です。
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「今日は、カニ食べようね。」
と、孫に話したら、
「よどがわで、じいじとカニとったねぇ〜。」
と、夏の淀川で、おじいちゃんと沢カニを採ったことを思い出したようです。
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「ほ〜ら!!コウキ。淀川のカニがこんなに大きくなったぁ〜!!」
と、おじいちゃんが今日もらったカニを、孫の目の前に出してきました。
孫は、びっくり仰天!!一瞬おののいて、ほんまにあのカニがこんなに大きくなったの?と言わんばかりです。
「じいじが、淀川のカニをずっと育ててたんやで!!こんなに育ったんや。」
と、冗談を続けます。孫は、もう本気でこんなに成長したのだと信じているようです。
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「よどがわのカニ、おおちくなった??」
もう、ほんとに驚いて、さわろうともしません。ちょっと可哀想になったので、
「うそやでぇ〜!! これは淀川のカニじゃなくて、今日送ってきたものやで。」
と言うと、心配そうな顔で覗いていた孫も、ちょっと一安心・・・カナ?!
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早速に、カニの甲羅を開けると、すごい!!カニ味噌とジューシーな汁がたっぷり詰まっています。カニ好きの江上家では、垂唾の超高級な一品。足には、ほんとに白い松葉がぎっしりと入った、プリプリでシコシコな感触とカニ独特の甘味と濃厚な旨味。半分いただいたら、もう満腹です。
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どこの産地なのかと思ったら、桃色のタグに「兵庫県柴山港栄正丸」と書いてありました。11月6日に解禁となり、早速に送っていただいたようです。初競りにかけられるカニは超高級品と聞いています。寒い日本海で少しずつ大きく育っていくカニ。深海で、懸命にプランクトンを食べ続けるカニを想像してしまいました。
カニの甲羅に付いている黒いほくろのようなものに、娘が興味を持って眺めていました。
「これ、いったい何なんやろ?ちょっと貝みたいな感じやけど・・・」
と、ひとつずつ潰して、眺めたり、味をみたりしています。主人が、
「この黒いツブツブが多いほど、美味しいっていう話やけど・・・」
というと、娘が「ふ〜ん」と考え込んでいましたので、早速に調べてみました。
カニの甲羅に付いた黒い粒々は「カニビルの卵」で、ランクが上のカニほどたくさん付いている。つまり、カニが脱皮してから時間が経過しており、カニの身がしっかり詰まっていることを表わしている。カニソムリエの話によると、このカニビルの卵がたくさん付いているカニほど「風格」がある・・・ということらしい。
一流は一流の味がする。そして、一流の満足が得られる。ほんまにカニみたいに、両手でピースサインをして、横歩きをしてしまいそうです。
私の背中に付いた黒い粒々(シミ・ソバカス)も、脱皮してからの年数の現れであり、中身がしっかり詰まっている
「風格」の現れ???・・・(これ、いカニ)

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