地下鉄御堂筋線中津駅すぐに、30年前、当時の大阪銀行(現・近畿大阪銀行)中津支店がオープン。近くてとても便利という事で、梅田の三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)から乗り換えをして、30年間お付き合いをしてきました。いよいよ、本日、この中津出張所が閉店する日がやってきました。
30年前の開店当時の営業担当だったK氏とは、今でも友人としてのお付き合いがあります。とっても繊細な配慮と機転の利く方で、いろんなお話や相談ができ、よくこの支店を訪れていました。その後の支店長とも、いろんなお付き合いをさせていただき、この支店への思い入れは、私としてもかなり深いものであったことを、この閉店時に訪れて感じました。
30年・・・早いようで、思えばかなりの歴史があります。私共の開業初期からのお付き合いですから、この間の「江上歯科」の歴史?とともに、常に存在していた・・・ということになります。「閉店」というこの日に、これまでのことが、私の脳裏によみがえり、一瞬に、今までのことを思い出してしまいました。そして、私の、この店との思い出も消えうせてしまう・・・と、とっても寂しい思いに胸がキュンとなりました。
この銀行を利用していただけの顧客・・・と思っていたのですが、実は、この支店の推移とともに、私の人生の歴史の一部が存在していたことに気が付いたのです。銀行という特殊な信頼関係の中、ここで勤めておられた様々な方々との出会いは、お互いに大切な心の財産であった。ただのお金のやり取りだけではなく、お金を預ける前に、人間関係があってこそのやり取りであったと、ほんとに、今、気付かせてもらいました。
笑顔で迎えてくださった歴代支店長や営業の方、窓口業務の方等々、いろんなお顔が思い出せます。もちろん、当院の患者さんとして来ていただいていた方も多々あり、
「ああ、この歴史の一幕が全て終わってしまうのか・・・」
とも、思ってしまいました。ひとつの店が閉じるというのは、古きよき友との永遠の別れにも似た感がある。こんなことは、思ってもみませんでした。それだけ、私とこの銀行の支店に勤務してこられた人達との繋がりが大きかったということですね。
ほんまに、さみしい〜〜(涙)。
私の若かりし頃の思い出が、この支店を眺めていることで、フツフツと音をたてて湧き上がってきます。娘の幼少期にも、一緒に連れてやってきたこと。困りごとや悩んだりした時に、少し話を聴いていただいて、心が穏やかになったこと。新しい情報をいろいろと伝えていただき、話題に花が咲いたこと。中津支店の顧客の会合にも、毎年出席させていただき、近隣の方々とも親しくなって、様々なお話をさせていただいたこと。支店長の計らいで、行員の方の前で、講義させていただいたこと・・・等々。
そんなこと全部が、タイムカプセルに詰め込んで埋めてしまうように、この地上から、忽然と姿を消してしまう感あり。そう思ってみれば、私のほうが銀行さんに育ててもらっていたのかも・・・
自分自身が、こんなにこの支店に愛着を持っていたことにも、今気付いたばかり。私の中では、中津支店のお葬式みたいなもの???
亡くなって知る親の恩のごとく、無くなって知る銀行の恩。(悲)
ここで出会って親しくなった方々と、もう一度、同窓会のように、会ってみたい!!
中津出張所閉店 へのコメント