実は・・・サザンオールスターズのファンクラブに、ウン十年?前から入会しています。いつもライブの案内が来るのですが、昨年は桑田佳祐さんが病気だったこともあって、1年間活動を休止されていました。地震から半年後の宮城復活ライブは抽選に外れましたが、今回神戸で行われるライブに、やっと抽選で当たり、行けることになりました。
というのも、私は全く関与せず、娘が勝手に申し込んでくれていたのですが、25日のクリスマスin 神戸のライブが当選したのです。今回からはダフ屋さん等に高額で転売されないように配慮されており、いつもの入場券ではなく、「座席引換券」なるものが郵送されてきました。
これをライブ当日に会場で「座席指定券」に交換するという、しかも、写真入りの身分証明書を提示して、ファンクラブ会員の本人が行かないと引き換えしてもらえないという、厳重なる監視のもとに行われます。
娘もファンクラブの会員ですが、今回は落選。私の分だけ当選したしたということで、
「私が行かないといけない」ということにビックリ!!
「お母さんの分が当たったよ」・・・と言われても・・・
「えっ?!私が行かないといけないの?」
と言うと、娘はとても不機嫌な顔つき・・・スミマセン。
行かせていただきます・・・
本当は、私が行かなくてすむのなら、娘に行かせてあげたい。
それが親心です・・・ョ!!
でも、せっかく当選したのだから、主人と行かせていただくことにしました。
会場は神戸のワールド記念ホールです。久しぶりの神戸。ポートライナーも本当に久しぶりです。一番前に乗ってみると、もうジェットコースターに乗っているような気分。
早めに出て来て、引換券に交換しました。諸事情が分からない為、時間的に早く出てきすぎた感はありますが・・・でも、ファンの人達は早くも来ていて、長蛇の列に並び、いろんなグッズを選んで買っておられました。
開場は、16:00、開演は17:00です。只今午後の2時なので、まだ2時間余りあります。今日はとても寒いので、どこかでゆっくり待つのに、いい場所は・・・あっ、ポートピアホテルがすぐそこにありました。
1Fの喫茶で、ケーキセットをいただき、ゆっくり時間をつぶすことになりました。
主人とふたりっきりでは、もう話すこともあまりなく・・・周囲の人達の様子を見ながらじっくりケーキとコーヒーを味わうことになりました。たまたまクリスマスライブとして唄を歌うお姉さんもおられましたが・・・
そろそろ開場の時間です。ワールド記念ホールに行ってみると、もうすでにすごい人が集まっておられました。いよいよ、ライブの始まりです。どんな桑田さんの歌が聴けるのか楽しみです。
始まりましたぁ~!!!
元気な桑田圭祐さんの実物の姿を見るのは久しぶりです。神戸の港でのライブ以来ですね。もう8年前になるということです。
私と同じ「ガン」という病気と真正面に闘われ、今、「復活のライブ」をされています。
そのことだけで私にとっては、感無量です。
年下とはいえ50歳代という同世代。いろんなご苦労があった事でしょう。
これだけのファンを持ち、これだけの心揺さぶる魂の叫びのような歌を唄いつづけてこられたことに、本当に“この人にめぐり会って良かった!!”という気持ちでいっぱいです。
普通のライブではありません。ファンの皆さんは、感じておられると思いますが、本当に心の底を揺さぶる、魂の鼓動を伝える音楽を、皆さんに提供されている方です。
今日のライブが始まった途端・・・
知らない歌がいっぱいなのですが・・・
でも、すぐに感じたことは・・・
「生きることは、戦いである!!」ということ。
桑田さんの思いそのもの・・・いつも心の奥や、魂の叫びや、一番心の底を開ける鼓動を感じさせるものを、詩に、そして、歌にされているというところが、すごい!!!のです。
今日のクリスマスライブで一番感動したのが、ホワイトクリスマスにちなんだ
「白い恋人達」の歌。
3.11の地震の事を思い浮かべ、亡くなられた方のことを思い、また身内の方を亡くされた方の「鎮魂の思い」を頭に浮かべていると、歌詞そのものが亡き人達への思い、そのものに通じてくるのです。
涙が溢れて、流れて落ちるのを止めることができませんでした。
どんなに辛い思い、寂しい思い、激しい怒りの思い、海に対する憎しみ・・・
どんなに悲しい思いであろうかと・・・今、その気持ちがふつふつとよみがえります。
桑田さんの歌は、いつも、心の奥底にあるものを呼び起こし、それを自分自身に振り返らせる
“強い 強い 思い”を引き起こす、魂の波動があります。
涙しても、涙しても、溢れてくる思い。それを自らに知らしめてくれる歌。
白い恋人は、地震で亡くなった人達への、日本人の悲痛の叫びであるように思われてなりませんでした。
あの寒い、寒い、雪の舞い散る日々を、避難して生き抜いてこられた方々が、
今、振り返って、どんな思いでいられることでしょう!!
私達は、やはり、その思いを自分のものとして受け止め、同じ日本人としての、もう2度とあってはならないけれど、「今」という現実を見つめて生きていかねばならないということを・・・もう1度、自分自身に言いきかせ、言いふくめ、新しい未来へ挑戦していかねばならないのです!!
今日のライブは、本当に私の心が全て揺さぶられるライブでした。
楽しいリズム感や躍動感あふれる歌もあり、人間というか、生物としての人間の本能としての歌もあり、その中で、しっとりと聴かせてくださる歌もあり・・・
私にとっては、もういつも“魂”の歌、“鎮魂の歌”にしか聞こえないのです。
老若男女を問わず、この開場に来られている・・・それが何よりの証明です。
ライブでは、桑田さんのトーク。
「生まれ故郷の神戸に戻って来ました~ぁ!!実は、芦屋で育ったんですがね。それと、丹波篠山でも育ったんですよ~。丹波篠山は、神戸と近いですよね~・・・ははは(笑)」
そんな話をされて・・・私の生まれ故郷の篠山の話が出てくること・・・そんな些細なことが、とても私の心をとらえてしまうのです。
他に・・・「今一人で来られている方いますか?」
それで手を挙げた方がほんの少し。本来は、チケット2枚とれるのにわざわざ1枚だけとった人がいる・・・これも何故かスゴイことですね。
「じゃあ、その方、あとで、うちの家政婦に豚汁つくらせていますから・・・帰りに食べて行ってくださいね。家政婦って、ウチの嫁、原由子ですけど・・・『家政婦のハラ』・・・分かりますか?」・・・微笑。
現状の一番新しいネタを良くご存知ですね。皆さんもご存知ですか?
40%を超えるマンモス視聴率ドラマ『家政婦のミタ』。
そして、実際に「シャラ、ラ」の歌の時に、本物の原由子さんがサンタの赤い洋服を着て出てこられ、桑田さんとデュエットされたんです。手を取り合って、本当に仲良くって、夫婦の絆みたいに見えました。また、感動して、泣いてしまいました。主人もきっと、この時、同じ気持ちであったことと思います。
夫婦って、こんなに「ほのぼのしたもの」なんだって・・・
今、思い出しても涙が流れてしまうくらいの「夫婦愛」を感じました。
それは、会場にいたほとんどの方が感じられたのではないのでしょうか?!
うらやましいとか・・・そんなものではなく、愛に満ち満ちて、助け合って生きている仲間であるということを、言葉なく、歌と心のパフォーマンスで告げてくださった感じがするのです。
夫婦とは、どうあるべきか・・・
「お互いに黙って支え合っている人間関係である」
そんなことを感じた一瞬でした。
桑田さんの歌には、「涙」という言葉がよく出てきます。「神様」とか「魂」という言葉も出てきます。ほんとうに自分の感じたままを言霊にされているのだと思います。
歌がいいとか、舞台が素晴らしい・・・それもそうですが、私にとっては、しっとりとして歌われる時が、一番、自分の心髄に触れるのです。
いつも、心が洗われるのです。あ~あ、もう、私の心の中には、何も残っていないと思うほど、ライブですごく洗われるのです。
娘に思いがけずもらった、クリスマスプレゼント♪
ほんとうに嬉しい、ほんとうにありがたい、ほんとうに心よりお礼を言いたい。そして、ここにこうして生きていられたことに感謝を捧げたい。
生きていることは、それだけでありがたいことだ!!
夫婦とは、人生を一緒に歩んできた「戦友」のようなもの。
いつも同じ方向性で物事を考えて、いつも隣りにいて、息をしてきた「同志」。
サンタの格好をした原さんと、Tシャツ姿の桑田さんの手を取り合うシーンは、パフォーマンスとはいえ、“ほんもの”であるという感じがしました。
原由子さんの夫を思い、夫を支える、夫を愛する気持ちがあふれていました。
私にはそれがあるのだろうか・・・大切な夫を大切にあつかっているのだろうか・・・
いえ、粗末にあつかっていますよ~~~(笑)。わかっちゃいるけど、止められない。
そんな話ではありませんね。
人生は、生きることは、常に戦いです。夫とともに、またまた、この世の中に戦いを挑み続けることが大切だと思った一日でした。
最後に・・・今年も一年ご笑読ありがとうございました!!
どうぞ、よいお年をお迎えくださいませ。
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