北梅田は今、4棟の高層ビルが随分でき上がってきています。一番北側の超高層マンションは、自宅から真正面に見えます。毎日繰り返されているクレーン操作で、少しずつ完成に向かっています。ほんまに凄いですね。世の中の不景気風とは裏腹に、あんなに大きなものを建てて、果たして、部屋もしくはフロア全部が埋まるのでしょうか?!
昨年11月に、知り合いの方を通じて、その超高層マンション『グランフロント大阪オーナーズタワー』のレセプションハウス(モデルルーム)を見学に行かせていただきました。場所は、リーガロイヤルホテルの隣接地でした。立派にできたレセプションハウスの中に入ってみると・・・入口といわれるところは、高級ホテルかと思うほどに、設備が整っていて、案内の方がお出迎えしてくれました。実際に完成後は、コンシェルジェが常駐するというハイレベルな対応をしてくれるようです。
超高層といわれる48階建ては、当初40階以上の部分が販売されました。ほとんどがすぐに売れたというのですから、どんな人が買うんだろう?と思います。法人が資産として買われる場合も多いと聞いています。私達は、中層階の39階以下のモデルルームを見せてもらいました。玄関は大理石仕様で、キッチンの天板も大理石です。
各部屋の内装仕様は、高級ホテルのデザインや色彩感覚を取り入れて、3パターンありました。一番気にいったのはリッツカールトン仕様でしたが、まるでリッツカールトンのスイートルームに泊まっているかのような感じで、全く生活のニオイがしない、異空間とでもいうべき仕様でした。庶民感覚としては、ちょっと「住む」という言葉には程遠い気がしました。ホテルライクではなく、ホテルそのものという、上質のプライベート空間を演出されているということでした。
マンションの庭は、庭園と言えるほどのゴージャスな憩いの空間です。マンションの出来上がりの模型を見ると、ほんとに凄いです。でも、こんな空間に住める人がいるのでしょうか?なるほど便利な立地ですが、坪単価も高く(300万/坪)、とても庶民が手の出せるシロモノではありません。でも、日当たりや眺めのいい間取の良い部屋は、すぐに売れてしまうようです。不景気とは無関係なんですね。
ところで、先日、主人の実家があった羽曳野市南恵我之荘に行ってきました。実家は、10数年前に火事で全焼し、以来、地域性もあり、軽自動車等の駐車場として活用しています。その管理をお任せしていた不動産屋さんが、かなりご高齢でもあり、管理が大変になってきたということでしたので、近隣の別の不動産屋さんを探しに出かけました。それで、恵我之荘駅前に、昔からある小さな不動産屋さんに、交替していただく手はずを付けました。
恵我之荘駅前も随分様変わりし、駅前の市場は全部無くなって、公園になっていました。その公園横には、白亜の殿堂が建っているではありませんか!?実は近隣でオープンしておられた洋菓子屋さんのものでした。おとぎの国を思い出すような白い建築のケーキショップです。ひときわ目立つその建物・・・「ほんとにすごいなあ!」という一言に尽きます。
ここ数年の変化は激しいですね。都会はどんどん高層になり、郊外では市場や商店が無くなってシャッター通りとなり、残っているのはケーキ屋さんと居酒屋さんくらいになっているところもあるんですね。ちょっとしたショックを受けました。いずれ人口が減ってきた時に、この辺りはどうなるのだろうと・・・
縦と横・・・そこには発展と衰退、贅沢と質素が同時進行している。