浩子の部屋

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今年最後の私へのご褒美・・・2012年12月12日
桑田佳祐のコンサート「I love you -now & forever-」のチケットが2枚当たりました。楽しみに楽しみに待っていた、今日の此の日。主人とともに仕事を休んで出掛けました。開演は6時30分です。5時過ぎに診療所をいそいそと出かけていきます。「あと、宜しくお願いします。」と言って・・・
ワクワク♪ランラン♪

会場は、大阪城ホールです。阪急電車からJR環状線に乗り換えて、大阪城公園駅へ。電車の中は、コンサートに向かう人達でいっぱいです。

今日のコンサートは、申し込みをする時に、2人限定で、しかも、2人共の名前を入れて申し込みます。抽選があって、おかげさまで当選したのですが、入場する際、写真付き身分証明書を見せて、申し込んだ本人であるかどうかを同伴者も含めてチェックされるそうです。ほんとうに、ファンである、熱心なファンである人達だけに集まってもらいたい・・・という桑田さんの思いが、こういう形になったようです。

会場に到着しました。ここで送られてきていた名前入りの座席引換券を出して、やっと自分の席がわかります。

スタンド席Gの5列32番と33番です。座ってみると、舞台向かって右側の(左側の招待席の真向いに当たる)ちょうど舞台がよく見える席です。
わぁ~、よかった~ぁ♪


6時30分開演です。かなり、歌舞伎調の演出がなされていました。
桑田佳祐さんの登場!!
真鯉の“こいのぼり”をジャケットスーツに仕立てあげた服を着ておられました。歌舞伎に見立てた、ド派手な衣装です。

「5年ぶりに帰ってまいりましたぁ~。大阪の皆さん、ありがとうございます。」

約2年前に食道癌で手術をされ、1年間公演活動を中止して、昨秋、東北大震災半年後の9・11に、仙台で完全復帰を果たされました。そして、昨年末には、神戸のコンサートにも行かせてもらったのですが・・・大阪は5年ぶりだったんですね。

ベストアルバム「I love you」は、長女のお婿ちゃんからプレゼントをしてもらって、主人が毎日、診療所で仕事中に聴いておりました。今回の公演の予行演習みたいなものです。(笑)

この中に、私も大好きな歌が3つあります。やはり、バラード的な心に沁みる歌が、じ~んときます。今回のコンサートも、その歌もありましたが、桑田さん自身の闘病記や、4年前に亡くなられた実姉の想い出なども話されました。

「皆さんには本当にご心配をおかけしました。でも、病み上がりなので、今日はあと4曲で・・・いえいえ、冗談ですよ。(笑)

若い頃は、雑誌見ていても・・・いろいろ男性誌あるでしょ・・・袋とじになっているところを早くはさみで開封したいみたいな、見出しも気になって、ちょっとエロい感じのものとか目に入って・・・でもね、2年前にちょっとわずらってからは、『ガンとともに生きる』とか、医者のランキングリストなんかが目に入って・・・(大爆笑)。これが年をとるということなんでしょうか。

14~5年前にタバコもやめていたんですけど、病気してから、酒もやめたんですよ。ちょっとさびしいですよ~。お酒の席にもあまり呼ばれなくなりましたし・・・なんかシロップみたいなものの、味を変えて飲んだりしていますけど・・・今日も牛乳飲んで寝ます。しつこいようですが、ほんと、もう、病み上がりだから、ちょっとしんどいのよ~。」

という話の途中で、5才くらいの子が「がんばれ~!!」と可愛いい声援を送りました。桑田さんもふっと聞こえたようで・・・そこで、もう一度その子が、
「がんばれ~!!」と・・・
桑田さんは、その声によろっと腰が砕けた感じで・・・
本当に嬉しかったんでしょうね。
「おじさん、がんばるから・・・」
そんなホットな場面もあって、会場みんなが家族になったような、不思議な気持ちになりました。

OSAKA.SONGでは、元阪神の金本選手が舞台に登場!!忙しい中、桑田さんの応援に駆け付けて下さったようです。本物の「アニキ登場」に会場は大拍手。歌を歌ってくださるかと思いましたが、ご自分で「音痴ですから」と辞退。ちょっと残念です。

この歌を聴いて、結婚した人たちもいっぱいという「幸せのラストダンス」。
その歌の始まる前に、桑田さんが会場に向かって、
「この中で、もうすぐ結婚するというカップルはいませんか?」
すると、手が挙がったカップルの内、舞台に一番近いところの席におられたカップルにカメラが向けられました。名前や年齢まで尋ねたり、結婚の予定は?・・・とか。でもすでに10月11日に入籍されていたようで・・・

「ほんとは、これから結婚する方に、先に誓いをしてもらおうと思ったんですが・・・」
と牧師さんの装いで、結婚の誓いが催されました。
カップルで、来ている人達みんなが、幸せな気持ちになる歌でした。

3時間超えるコンサート。最後の歌「明日晴れるかな」は、アカペラから始まりました。
ほんとに、全身全霊で歌われるその姿は「感動そのもの」です。桑田さんの、歌への、そして、ファンへの「想い」が溢れていて、私も涙が止まりませんでした。

ほんとうに歌うために生まれた魂であることが、目の前に、会場全員の心に、映ったのではないでしょうか。年令を越えて、同じ波長の渦の中に居る・・・そのここち良さを、心底味わいました。

他のどんな人にも出来るものではない、桑田佳祐さんという人物、そして、ファンの皆さんを大切に大切に思う、その人柄に皆さんが「惚れて」来ておられる。

最後に、桑田さんが「深々と」お辞儀をされ・・・
それは、ず~っと、ず~っと、2~3分間続きました。
とてもとても長い時間でした。

それが、桑田さんの“心からのもの”であることを、会場の誰もが感じた事でしょう!!
私も、今でも、そのことを思い出すと涙が溢れます。
悲しいのではない、つらいのでもない、嬉しいのでもない、
ただ、人として“美しい”。
それが感動するのです。

歌においては、人を越えた神の領域にある「その人」の、ふっとした“人間くささ”の面にも、みんなが魅了されてしまうのでしょうね。

私の今年の最後のイベントは、
「心洗われる、歌とヒトに会えた」ことでした!!

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