初春時期しか売っていない「若ごぼう」。新人スタッフもあまり知らないので、一度、料理の仕方を教えてほしいと言われました。そこで、診療所の比較的暇な時間帯に、自宅で料理することになりました。大阪の八尾で採れた若ごぼう。山口県出身の松永さんは、
「これが、ごぼうの茎ですか?はじめて見ました。」と驚いています。
まずは、葉は食べないので切り落とし、根と茎に分けます。
根っこのひげ根を、包丁の背でこそぎ落とします。スタッフにやってもらうと、意外と難しい様子。包丁の背を少し向こう側に傾けるだけで、簡単にひげ根が取れるのを分かってくれたようです。
根っこは、茎の長さと同じように4~5cmのささがき風斜め切りにします。
さっと2~3分塩茹でにします。
茎は、食べやすい4~5cmにざく切りにします。
フライパンにサラダ油を引き、香り付けにほんの少しのゴマ油を垂らします。茹でたごぼうと茎を一度に入れ、炒めます。
粉末の鰹だし少々とカップ半分の水(煮出した鰹だし半分でもOK)、砂糖を大匙2~3杯(甘いのが好きな方はもう少し増やしてください)、しょうゆ大匙2~3杯を入れ、ふたをせずに炒め煮します。
アクの強いものは砂糖を入れると苦味を感じなくさせてくれます。3~4分で、煮汁が少なくなってきたら、仕上がりです。
茎のしゃきしゃき感が残っているのが美味しいです。今回は、味くらべをするために、濃口しょうゆと薄口しょうゆの2種類を別々に作ってみました。
濃口しょうゆは、ご飯のおかずにピッタリ、薄口しょうゆは、おやつ風、酒の肴に良し。当院スタッフ達の好みは、薄口のほうに軍配があがりました。
若ごぼうの青臭さと若草色が、春の香りを届けてくれます。
皆さんも旬の味をお楽しみください。
匂い立つ 萌黄色の 若ごぼう