60歳を迎えると、「年金」が身近になります。年金の受給は、65歳からになりましたが、経過措置である「特別支給の老齢厚生年金」を受けることができます。生まれた年によって差はありますが、私の年齢では、64歳から基礎年金が受け取れるらしい。今日は、私の大学クラスメートで、社会保険労務士の資格を取られた山形典子さんの講演会です。
佐保会大阪支部事務所の長堀ルームにて、開催されました。年金というと、もらっている人はもう手続き済みで、関係ないようですが、若い方達は、これから65歳になったらどれだけもらえるのか・・・知りたいですよね~。私もたくさんの正社員をかかえているので、次世代を担う20~40歳代の人達が、どういう条件で年金受給資格があるのかを尋ねました。
すると、山形さんの答えは、
「申し訳ないですが、全く分かりません。」
えっ?!と驚くと同時に笑いが起こりました。年金制度というのが、政府の方針でどんどん変化していくからです。だから、今現在、年金を受け取れる人はこういう条件ですよということは言えるけれど、将来のことは確定していない・・・ということなのだそうです。
現在の年金受給資格は、25年(300ヶ月)以上支払った人です。でも、ひょっとしたら、消費税が10パーセントになる来秋に、欧米並みの10年(120ヶ月)になるかもしれない。ということは、今まで受給資格がないと諦めていた多くの方が、もらえる可能性が出てくるということです。但し、掛けた金額に準ずるので、もらえる金額は少ないかもしれませんが、0円と諦めていた人には朗報です。
でも、まだ決まった訳ではないので、予測の範囲です。年金を掛けていても、実際の受け取る金額がどうなるかは未知数であるというのが、正しい見解なのですね。山形さんは、年金相談の窓口で、来訪者の方の受給資格や受給開始時期や金額などを調べて説明されているそうです。個々の条件が違うので、調べるのもとても大変ですね。
一緒にこの講演会を聴いていた同級生は、独身時代に共済年金に入っていたけれど、その分の年金はまだ手続きをしていないということでした。それで、山形さんのアドバイスで早速に社会保険事務所に出向くことになりました。知らないと損することもいっぱいありますね。でも、こうして講演会に参加することで、気づきがあると、とてもありがたいです。
年金の制度は、ほんとに分かりにくく難しいです。でも、自分の将来のことですから、しっかりと尋ねて、未来に備えておくことが大切です。日本国が滅びない限りは、もらえるはずです。蟻のように地道にこつこつと積み重ねること、そして、年金制度の改正のたびに興味を持って調べたり尋ねることも大切ですね。
数字のことは、聴講されていた皆さんも難しいようで、頭がフラフラ?されていたようです。私自身は、独身時代に1年9ヶ月掛けた厚生年金を、60歳から、ほんの少しですがもらっています。あとは国民年金が65歳からもらえるようです。今も働ける環境にあるので、年金にはあまり関心がありませんが、国から貰える権利は、しっかり手続きして有効にしておきましょうね~。
終了してから、同級生のみで「お疲れ様」の乾杯!!
山形さん、いろいろと詳細に教えていただき、ありがとうございました。講演が始まるやいなや、友人から、お偉い「女史」に見えてきました。「極める」というのは、とても素晴らしいことと、あらためて感じ入りました。
年金の 弁護士たるや 社労士さん