浩子の部屋

ここはECC教室?

夕刻、オーストラリア人のデビットさんが、10ヶ月ぶりの定期検診に来られました。
もう18年も日本に住んでおられ、日本語はすべて会話で覚えられたということですが、大変流暢な日本語を話されます。
2年半くらい前から、歯のチェックに来られ、歯石をお取りしているのですが、担当の衛生士といつも楽しそうに会話しておられます。(もちろん、日本語で・・・)


丁度、治療が終わられた時に、
「いつも、日本語がお上手ですねぇ〜。」
と、私がお声かけしました。
「いえ、簡単な日本語だけはね。もっと文学的な日本語は難しくて、とてもわからないです。」
と、おっしゃっていました。
「ところで・・・よかったら、英語教えていただけますか?」
たまに、外国人の方が治療に来られるので、ちょっとした英語でお声をかけたいと思って、
尋ねてみました。
<頑張ります!>I will do my best !
        ※これは、自分が一生懸命「やります」という意志を伝える時
<頑張ってね!>Do your best ! 
        ※これは、試験や免許を取るなど、難しいことに挑戦する時
「がんばってね」は、日本人は軽く挨拶程度に使うことばですが、オーストラリア人は、あまり「がんばれ」を言わないそうです。
もっと、ライトな(軽い)感覚で言うので、
Good luck ! 」とか、「See you ! 」とかをよく使うようです。
<お大事に!>Take care of yourself ! (体に気をつけてね)
       Take care ! (気をつけて!)
という、外国人の患者様を送り出す「言葉」を教えていただきました。
すると、その時、丁度治療を終わられた患者Tさんが、私達が話している横を通られ、
「○×△□◇・・・」???
と、ドイツ語で何か言って通り過ぎられました。(・・・)
「え〜〜っ、Tさん、ドイツ語話されるんですか?」
「ええ、少しね・・・」
と、ニヤッと笑って待合室へ。
その後、待合室では・・・
デビットさんとTさんが、一緒に座って、英語で楽しそうに話をされています。
一瞬、ここはECC英会話教室??かと思ってしまうような光景です。
「Tさん、すごいですね。英語もドイツ語も話せるんですか?
私なんか、日本語と大阪弁しか話せませんけど・・・」(泣)
すると、デビットさんがすかさず、
「大阪弁、上手ですね〜〜ぇ」
と、褒めてくださいました。(恥)
「大阪弁いうたらね〜、ちょっとこれ見てくれますか?」
と、Tさんがビニールの買い物袋から、一冊の絵本らしきものを取り出してこられました。
なんと、実娘さん(26歳)が描かれたというその本は、「ちょっとみてみてぇ」という題名であり、本の帯に「オール大阪弁29編」と書かれてありました。
中を見せてもらうと、毛筆で、大阪弁の文字とイラストが画面いっぱいに描かれていました。
「明日もがんばろう」になれる、大阪弁のまったりとした言葉。
私は見た瞬間、「凄い!!」と、感じました。たった26歳で、こんなことを考えられる、何かを超越したようなすごく大人びた目線を持っておられるのに、驚きました。
「わぁ、素晴らしいですね。私にもこの本、わけていただけますか?」
「ええ、もちろんです。買ってくださったら嬉しいです。」
手軽に読めて、心和む大阪弁、とってもいいなあ!
親しい方に差し上げようと思い、50冊注文しました。
Tさんは、数の多さにびっくりされていましたけれど・・・
ちょっとした成り行きで・・・何かご縁を感じますねぇ。
デビットさんも、その大阪弁の文字に、とても興味を持たれていました。
英会話教室から大阪弁まで、とてもアカデミックな一日でした。
ついでに・・・
ECCは、EGAMI Conversation Clinicの略です。(笑)

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