浩子の部屋

新規開院への夢

長女夫婦が今秋に石巻市(宮城県)で開業予定、また、次女夫婦の親しい先輩が開業予定ということで、今日は(も?)一日、「おせっかいおばさん」になりました。
その先輩は、どうしても淀屋橋(御堂筋線)で開院したいという意向で、随分捜されていたのですが、なかなか条件に合ういい物件に出会えないということでした。それで、淀屋橋に物件探しに、出かけてきました。
また、長女夫婦は、新規開業を専門に担当されている歯科器材会社の方のお話を聴くということで、同席させてもらい、ノウハウやヒントをいただきました。


淀屋橋の物件は、その駅前に事務所を構えるスタディオンの古川さんのご紹介で、見せていただくことになりました。淀屋橋のビル街を、昼間にゆっくり歩いて回るということは、今までになかったので、とても珍しい感じでした。物件を見に行く途中に、昔ながらの白壁のお屋敷があり、そこが和食のお店になっているのを見て、びっくり!!
大都会に、しかもビルの谷間に、こんな純日本式の家屋が現存すること自体に、ほんとに驚きました。商家を改装されたのでしょうね。帰りに是非寄ってみたい・・・と思いました。
紹介していただいた物件の一つは、一階店舗で、現在はガレージとして使用されていました。天井も高く、ショールームのような洒落た感じの出窓があり、通りも広く、通行する人の数も多く、とてもいい感じでした。ただ、お値段もいいので、少し二の足を踏む感じはしました。あとは、本人さんがどこまで気に入るか、納得されるかですから・・・
私としては、その先輩の開業希望地が、「何故、淀屋橋なのか?」・・・というのが、少し理解できそうでした。やはり、「人」が多いし、特に洗練されたサラリーマンやOLさんが多く、大阪流に言うと、「ごてごてしていない」感じでした。いわゆる行動が「スマート」。
商業の町なので、テキパキしていて、サッパリしているように思いました。
それに、おしゃれな食べ物屋さんがいっぱい。事務所ばっかりのイメージですが、一階の店舗はとても賑やかです。普通に歩いていて、楽しい雰囲気です。
梅田の華やかさでもなく、中津の下町風でもなく、独特のもの(半都会風?)がありました。(時間があったら、もう少し観察していたかったのですが・・・残念です。)
丁度、お昼時だったので、例の白壁のお屋敷の店「かんてきや要」に入りました。
入り口から玄関までは、ちょっとした石畳。玄関は格子の引き戸になっていて、入ると天井には太い梁があり、昔の懐かしい造りのままでした。混んでいて20分待ちでしたが、広い四角いテーブルを囲むような待合室で、ゆっくりとくつろげる感じでした。
食事の部屋は、個室風になっており、落ち着いた雰囲気です。「かんてきや」というだけあって、炭火焼き風の料理です。お昼は定食メニューですが、夜は本物のかんてき(七輪)が出てくるそうです。
食事は、雰囲気も含めて、まずまず・・・80点くらいかな。
そして、夜は、開業前の内覧会の話や、その前の下準備の話。
今までの開業は、設備や器械を買っていただく歯医者の先生の目線で商売をされていた歯科材料屋さんです。昔は、それでも歯科医院は流行って成り立っていたのです。が・・・今や、歯科はコンビニの2.7倍もあるという時代です。
流行る医院づくりのためには、先生目線ではなく、患者目線。歯科のことを全く知らない患者さんの気持ちになって、歯医者を見てみる姿勢が大切である。歯科の技術も、器械や器具や材料、主な診療手順等、日頃に目にすることのないものをオープンにして、安心していただける医療を届ける。アンケートを必ず書いていただき、患者さんの思いを的確に知り、より良い歯科を目指していく。また、チームメンバーとしてのスタッフ教育にも活かしていく。等々・・・
様々な試みをして、オープンする前から予約が100名以上集まった医院もあり、現在もたくさんの方が来院され、成功されているそうです。
開業場所や器械や設備も、そして先生の腕や知識も大切ですが、何よりも大切なのは、「患者さんを思う心」とそれを見える形にして表す「患者サービス」ですね。
私達も、30数年の実績と経験に加えて、更に患者さんのニーズに極力近づける技術や真心サービスをする努力を続けることの重要性を、また新たに感じさせられました。
歯科医院に期待する患者さんの「夢」を、一緒に見て行きましょう♪

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