「犬も歩けば歯医者にあたる」と言われるほど、歯医者過剰時代。
リーマンショック以来の世界的不況時代。
患者さんの中にも、ボーナスも全く無くなった方、仕事時間も短縮され給与までカットされた方、解雇されて再就職が見つからない方・・・等々がたくさんおられます。経済的に困っておられる方は、治療したいけれど来院できない状況。本当に大変な時代になってきているのを感じます。
そんな時代の昨今、ここ数日、わりと暇な当院の状況。会社の期末決算時期でもあり、皆さん仕事が忙しかったようです。ところが、今日の夕方から、その仕事を終え、痛みをこらえていた人、歯が外れた人、多忙で予約どおりに来れなかった人などが、一気に押し寄せた感じで・・・まるで、台風が来た・・・みたいな感じでした。
堀川先生いわく、
「怒涛の嵐」ではなく「怒涛のア・ラッシュ」???
予約もいっぱいのところに、飛び込みの患者さんが次々と来られ、新患の方も突然の電話で来られたりして、待合室はあっという間に満席。そこへ入って来られた馴染みの患者さんは、
「明日に予約変更してもいい?」
と気遣ってくださり、
「すみません。ご覧の状況ですので、助かります。」
と、こちらも頭を下げて、帰ってもらうことにもなりました。
夕刻5時半からの2時間で来られた患者様の数は、なんと30人を越えていました。これを2人の先生が診るのですから、ほんとに大変な状態です。
たまに、土曜日も午前中の3時間で45人ということもありましたが・・・その時は、3人の先生でしたから。
それでも、院長は平然と要領よく立ち回り、どの患者さんにも、的確な処置・治療を行っていました。スタッフ達は、もう死に物狂い?の形相の中、「できるだけお待たせしないように」という気持ちで、必死に動き回りました。
堀川先生も、
「今日は、凄いギャップ(干満)を経験しました。」
と笑っておられましたが、さすがに疲れた顔をなさっていました。
今日は、スタッフ全員、「ふぅ〜〜っ!」と言って帰りました。みんな120%の力を出し切ってくれたことと思います。全員が仕事に慣れているからこそのチームワーク、チームプレイですね!!
誰もが、患者さんのため、医院のため、ひいては自分のため・・・ということを暗黙の了解として受け止めているからこそ、できる仕事。すばらしい!!
たくさんの患者さんが来てくださることほど、ありがたいことはありません。それだけ信頼して、待ってもいいから見てほしいという方がいっぱいおられるのですから、こんなに幸せなことはありません。こんな時は、世間の不況風は、全くと言っていいほど感じません。ただ、どの患者さんにも喜んで帰ってもらいたい一心です。
「忙しい」という贅沢。今の時代は、連続して安定した仕事があるだけでも、ありがたい。私たちの医院を訪れてくださる方は、ある種の恵まれた方ばかり。ほんとに貧窮している方は、来たくても来れない。スタッフみんながそれを理解してくれていると思います。
だからこそ、来てくださった患者さんに、
「今できる最高の笑顔と最高の治療を提供できるように、1人1人が努力しなければならない」
と、あらためて皆で心に念じたい。
今、「お客さまは、神様です。」という歌手の故三波春夫氏の言葉を思い出しました。私たちも、「患者さんは、神様です。」の心境に至らなければ、本当の意味の医療サービスを提供できないと思います。
これを読んでくださる皆さんもネット検索や口コミ検索して、自分に合った歯医者さんを見つけられるように努力してくださいね。
「犬も歩けば歯医者にあたる」時代に、
「犬も歩いて良い歯医者にあたる」ように・・・(笑)
ところで、暇な時間帯、院長は器械の修理に余念がありません。
ほんとに夢中です♪