浩子の部屋

ほんだ歯科提携クリニック合同研修会

大阪市上本町のシェラトン・都ホテル大阪の4階浪速の間で、口臭外来の提携クリニックの先生・カウンセラー約300名が集まって、第7回の合同研修会(以前は総会と呼んでいました)が、開催されました。全国から集まってきた、口臭外来の新しいメソッドを勉強し研鑽を積んでいこうとする意欲的な集団です。来賓には、モンゴルや韓国の教授、日本口臭学会の理事の先生も出席されていました。
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午前は、本田先生の講義です。今回からもっと耳鼻科的領域に踏み込んだ診断が必要ということで、午後の耳鼻科・久保教授の講義の前に、歯科領域や口腔内だけではなく総合的な診断力を持つようにというお話でした。
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そもそも、ほんだ歯科提携クリニックは、本田先生の門下生であり、この集団は一門会のようなものである。先般、EBACの会として独立した組織にしようとした時に、組織のルールに縛られてしまう為、本来あるべき姿から遠ざかってしまうように思えた。それで、組織編成するのは、僕の一存で止めてしまった。この提携制度は、「本来自由であるべき」だし、「勉強したいものがする」というスタンスを貫きたい。ルールに縛られず、やる気のある人だけに指導していきたい。提携クリニックである限りは、患者を救う為に、先生方のフォローは僕が総本山となって、全責任を持って行うという形をとります。
口臭外来は、耳鼻科から内科、そして精神科、最後に口腔生理機能という段階で、総合的に見ていく必要がある。世間では、自臭症の患者は、歯科→耳鼻科→内科→精神科という道をたどり、精神科は「自臭症の吹きだまり」になっているのが現状です。口臭に悩む人はすべて、口臭があってもなくても、口臭があると思って悩んでいる「口臭症」の患者です。「くさい」というだけが口臭ではなく、様々な感覚が、口臭に繋がっているのではないかと患者は不安に思っている。その感覚を認めてあげることが大切。
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「カラカラ・ネバネバ・すっぱい・にがい」という表現から、患者の生理的機能を診てとる。カラカラは乾燥、ネバネバは安静時唾液流の停滞、酸っぱいは口腔ケアの状況が悪くPH緩衝能が低い、苦いは口腔内が換気できていない(ずっと口を閉じている)。こういうことをしっかり認知して、患者の訴えを容認する。そして、原因をチャ−トによって解説する。今まで口臭外来や耳鼻科や内科に行って治らない人は、「原因を教えてもらわなかった」というのが原因。原因がわかれば解決の糸口が見える。原因がわからないから悩むという悪循環を繰り返してきている。「何故あなたの問題が起こっているのか」を、明確にしてあげること!!もともと歯医者は、口、特に歯や歯茎からすべてを診ていて、体全体から診ていない。もちろん口は生体として重要なポイントではあるが、もっと口腔機能全体を診ていくように。
カウンセリングに関しては、「常に目線をはずさない」・「30?の距離」・「しぐさに対しての攻め」・・・ということを駆使する。さらに、「インプレッション・デザイン」とか「スマイルデザイン」が重要で、患者を喜ばす言葉かけをして、暗い憂鬱な気持ちになっている患者さんを明るくもっていく。例えば、女性には「きれいね」・「可愛いね」、男性には「かっこいいね」「いけてる」と言う。再診の時には、「いい表情になったね」「すてきや」。
官能検査は、しっかりと顎を持って、大げさにやっていく。大胆に演じて、何回もやる。医療人の心得として、とにかく患者を救うために自分が一番であると思い、成りきることが大切。
自分自身を捨て、カリスマになりきる!!
そして、口臭外来での検査が終わった患者は、必ず定期管理に移行する。「快適さを維持する為に、患者はず〜っと来たい!!」・・・この気持ちを大切にしていくことが、予防歯科に通ずる。
新しい展開として、来年から「ペリオセラピー」を導入する。これは、衛生士の業務になる。最近、次亜塩素酸の入った製剤が販売されているが、非常にリスクが高い商品であり、私だったら怖くて使えない。その点、ClO2製剤は、安全!!口腔内では必ず、安全性の高い「亜塩素酸」として存在するから。ペリオにも、ペリオ終了後の管理にも使える。
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また、新しい機器として、簡易な水素ガス測定装置「ハイドライザー」が発売された。これは、腸内のコンディションをモニターするもの。お腹のガスが口から漏れるのではないか?という疑問に答えられる。腸内ガスの15%は吸収されて呼気に出てくる。胃が悪いと腸も悪くなり、口の消化機能も劣るから、これを測定する。内科で使用されているものを、?タイヨウが簡易に安価にして製品化したものです。
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以上、本田先生の講義は、要点を押さえて、素早く簡潔明瞭に話されます。どの言葉も、大切な表現であると感じるほどです。私自身が全てを書きとめることはできませんが、ノートに走り書きしたことだけ、まとめてみました。専門的なので、難しい内容ですが、ご容赦ください。
帰り際に、本田先生が、私に声かけてくださった温かいことば・・・
「今日は疲れたやろ?!ちょっと盛りだくさんやったからなぁ。」
あんなに大勢の先生方がいらっしゃやるのに、また講義でご自身がお疲れのはずなのに、ほんとにそれが自然に言葉になって、口から出てくる不思議・・・
本田先生が、口臭外来の患者さんを人間として温かく包んでおられるのが、今の一言で手に取るようにわかります。もともと愛情がいっぱい詰まっておられるのですね。先生の弟子を思いやる心に、またひとつ感動の輪が増えました。
ほんだ式口臭治療は、みんな「ほのぼの」が原点だったのですね!!
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ところで、ウチの旦那は・・・ちょっとニヤケ過ぎ???
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