大阪府歯科医師会の大ホールにて、社会保険講習会があり、主人と共に行ってきました。4月1日から、社会保険の点数と一部内容の変更があり、その詳細を聞かせていただくという講習です。大阪府歯科医師会に着くと、ソメイヨシノの桜が5分咲きでした。例年より、少し早咲きですね。午後3時からの講習でしたが、もうすでに、たくさんの歯科医師の先生方が来られていました。
大ホールの1階席が詰まっていたので、2階席に上がりました。
すると、偶然にも同じ支部のM先生に出逢いました。主人は、昨日の夜にも、北区三師会の総会で会ったばかりだったようです。ここに来られている皆さんは、改正の内容に対し、ちょっと不安な面持ちです。何がどう変わったかで、日々の診療体制に大きな影響が出ることもあるからです。
今回の改正は、平均2.09%のアップですが、初診料等の点数上がった分、他のところで下がっているので、我々にはほんの少しのメリットのようです。ただし、在宅医療については手厚く、大幅なアップです。在宅医療を専門にされている医院については、かなりのメリットがあることでしょう。ただ、歯周疾患に関しては、特に重度の場合には、ずっと管理して診ていくことの重要性を評価して、点数をアップ(10年前の点数に戻っただけですが)されました。歯科衛生士の仕事が評価されているので、良かったと思います。
この頃は、何かの加算等を請求するには、必ず近畿厚生局に届出が必要ですので、ほんとに手間がかかります。今回から診療明細書の発行については、もちろん患者さんには無料発行ですが、保険で1点(10円)の加算が付きます。そのためのコンピューターのソフト代や、手間代としての人件費は、その1点ではとても賄うことはできません。届け出するほうが、ややこしい・・・という感じです。
何でもコンピューター化というか電子化で、便利になった反面、個人情報が漏えいしたり、情報の氾濫により、裏側では様々な弊害が起きています。また、アナログである人手(人材)や紙媒体が不要になって、失業率も増え、社会的弊害も大きい世の中です。何かが良くなれば、何かが悪くなっていく。時計の振り子のように、どちらかに振りきると、また反対方向に戻っていく・・・ということを繰り返しているようです。
地球上の「エコ」を訴えているわりには、中身が逆行していることも、しばしば見受けられます。いまや、何が正しいのか、若者たちはわからない???
いえ、私達もわかりません。わかっているのは、「自然回帰」が一番いいということだけ。自然を破壊しているのは、「人間」だけなのです。
もっと単純で素朴な生き方ができればいいなあ〜〜♪
講習会が終わったあとは、昼ご飯を食べていなかったので、鶴橋駅前の「空」という良く流行っている焼き肉屋に入りました。
カウンター席で、うどんを食べるように焼き肉をちょいと食べる・・・という感覚のようです。鶴橋は、焼き肉の美味しい店がいっぱいとは聞いていましたが、お店に入ったのは初めてです。メッチャ威勢のいいお姉さんが誘導してくれます。テキパキとしていて、外で並んで待っているお客さんを、どんどん効率よく席につけるように采配されていました。
「早い・安い・うまい」という3拍子は、大阪の下町では必須項目ですね。歯医者も同じです。しかし、医療は点数が決まっているので、全国共通。場所代が高かろうと安かろうと点数には関係ありません。だから、都会では、薄利多売と同じに、先の3拍子が必要なのです。そのため、歯科医師は自分の体を酷使して、たくさんの患者さんを診ないと成り立っていきません。
「流行っている」というのは、お客さんにとっては安心材料なんですね。味も値段も間違いないというレッテルみたいなもの。それに活気があり回転が速い。歯科も流行っているのは、技術の腕も値段も妥当で活気があり回転が速い・・・「だから安心」ということなんですね。今日は、焼き肉屋さんに学ぶ商売哲学???(笑)
保険の点数改正に、一喜一憂せず、「安心安全な医療」をお届けできるように、日々の努力を惜しまず邁進します。
桜の開花のような、皆さんの素敵な笑顔を見るために・・・
社会保険講習会(点数改正) へのコメント