ほんだ式口臭外来の今後の展開として、もっと軽度な口臭患者さんや、歯周病患者さんにアプローチする為の、予防歯科モデルをスタッフ全員参加で考えてもらおうということで、今回、近畿ブロックの提携クリニックを対象に、スタッフセミナーが開催されました。25日と29日という休日を返上しての2日間のセミナーです。本田先生自らが、2日間とも講義をされます。院長も私も、復習を兼ねての勉強に、とても充実した時間を過ごしました。
今回の研修目的は、歯科衛生士のみならず、スタッフ全員が専門的知識や技術を習得することで、チーム医療体制を確立することにあります。院長の指示だけで動くのではなく、スタッフ自らが、患者さんに口腔内の不快感覚を除去するケアーの方法をカウンセリングできるように、様々なことを教えていただきました。
基本的には、口臭やドライマウスの基礎知識、その症状と発現する症状の表現により・・・例えば、「カラカラ」「ネバネバ」「ピリピリ」「にがい」「すっぱい」という不定愁訴の想定原因を特定し、その対応製品を熟知して、説明できるようにすること。そのためには、カウンセリングの基礎知識も身につけること。悩みのメカニズムを知り、悩みのステップを患者に寄り添ってひとつずつ解決していくこと。
カウンセリングは、「with thinking」という意味であり、患者と一緒に考えていき、「なるほど、そうだったんだぁ〜!!」と、気付かせていくということです。もっとも必要なことは、「パフオーマンス」です。目をそらさない、距離感30?が大切、患者より下目線に入る、さりげないスキンシップ・・・といった体勢も重要であり、その上に役者になりきって演じることが「仕事」です。
製品に関しては、使用上の内容や効能効果や成分を熟知することはもちろんのこと、リスクや副作用も知り、それに対する不安を解消してあげる事まで周知できるようにする。そして、すべては「口腔内化粧品」であり、ずっと使い続けることで、口腔内環境が良くなっていく。「寛解」という医学用語で表現されるように、良いと感じる症状・状態を安定して持続していくように、常にサポートをしていくことが重要です。
「何故、歯磨きをするの?」
と、質問した時に、一般的に聞くのが、「食べかすを取るため」という答えです。でも、実際は、食べかすを取るならば、つまようじで充分です。正しい答えは、
「虫歯と歯周病の予防のために、歯垢を取るためです。」
歯垢は、虫歯菌や歯周病菌の塊りであり、歯糞(はくそ)といわれるものです。それが石灰化したものが、歯石です。歯垢は、唾液の流れが止まる睡眠中に形成されるので、歯磨きは、「起床時」と「就寝前」の1日2回が最も重要であり、食後はつまようじで食べかすを取る程度でいいのです。
今後は、「ペリセラ」と呼ばれる中重度の歯周病患者に対する「ホームケアー」の方法を実習にて習得します。歯周病菌だけをターゲットにして抑制していく方法で、歯周環境をナチュラルな状態に維持することで、歯周病をコントロールします。
最先端な考え方と方法ですので、一般的なCMレベルより10年先取りしています。歯科医師や歯科衛生士が、頭をもっと柔軟にして、今までの知識を覆し、新しい方法を吸収して取り入れてほしいと願っています。新しいものへのチャレンジには、多大な努力が必要です。膨大な資料を前にして、当院スタッフも茫然としているでしょうが、今こそ正念場。新しいものへの「産みの苦しみ」を乗り越えて、患者さんの喜びの声や笑顔に出会いましょう♪
ペリオセラピーは、口腔内環境を整える、お口の風水です!!