昨日は、日本海側から東日本に台風9号が通過し、快晴の爽やかな今日。
台風が、キレイな空気を運んでくれ、澄み渡った青空に、秋を感じさせる雲が浮かんでいます。今日は、「重陽(ちょうよう)の節句」と言って、五節句のひとつ、「菊の節句」とも「栗の節句」とも呼ばれているようです。昔から、奇数を縁起の良い「陽」の数として、奇数の大きい数「9」が重なるということで、「重陽」と名付けられたそうです。
自宅玄関から見た今朝の北側景色。空気がほんまにキレイですね。日の当たり方が、どこかの島に行ったようで、ちょっと大阪のイメージからは、程遠い?感じです。今日のこの「重陽の日」に、次女の3番目の子が生まれてくれればいいなと思っていたのに・・・
今朝の3時頃に、「ちょっとしくしくしてきた!」と言って娘が起こしに来たので、慌てて産婦人科に行ったのに・・・まだ、子宮口が開いていないので・・・と、今朝の9時からの診察を受け、出戻ってきました。(あちゃ〜〜〜!!)
いったい、いつ生まれるのやら・・・と、家族みんな不安に思っています。一番気楽なのが、母となる娘。「まあ、一日でもゆっくりしてくれる方が、ありがたい。」と余裕の発言です。もう、予定日を8日も過ぎているのに・・・「ふぅ〜っ」と溜め息が出ます。長女の出産も来週に控えていて、私としては、気が気ではありません。
そんな中、診療所の午後診は、台風一過の影響か?長い長い猛暑の夏バテが一気に出たのか、キャンセル続出で、患者さんはちらりほらり。大阪の人は、「わかりやすい」というか、天候に左右されやすいというか、「患者心と秋の空?」ですね。
院長は、スタッフルームで、なにやらご満悦でゴシゴシと磨きをかけています。見てみると、以前患者さんにもらった、戦争中に軍医さんが使う「歯科嚢」という歯科治療の道具です。持ち運びができるように、弁当箱のような中に、必要な道具がビッシリ詰まっています。「往診セット」もビックリという本格派!!使用されずに残っていたものだそうで、60数年前の新品?です。そんな昔でも、今でも使えるような、凄い道具が作られていたのですね。日本の技術って、素晴らしいです!!
院長曰く・・・
「歯は、今も昔も形は変わらないから、道具は一緒なんや。保存状態がいいので、錆ひとつ出ていない。保存治療から外科治療までの道具が、全てコンパクトにまとまっている。戦争という現場において、使いやすいように、ここまで無駄がなく良く考えられたものであることに感心するなぁ。」
ひとつひとつの道具を磨きながら、道具好きの院長は、にんまりとして愉しそうです。
歯科技術は、日進月歩の進化を遂げていますが、基本的なことは少しも変わっていないということです。人間が、人間の口を診る。そして、施療する。そこには、技術や道具もさることながら、人間同志の信頼関係が構築されているからこその歯科治療。患者さんの喜ぶ顔が見たい、患者さんのお礼の言葉が嬉しい、歯科医療に携わることが楽しい、ただそれに尽きる医療人としてのマインド。
台風一過の今日も、また夜になると、患者さんもゾロゾロ・・・
涼しくなって、ほっとされている様子がうかがえる今日この頃です。
私も早く「出産一過」の、ほっとした日々を迎えたい♡