浩子の部屋

保育園フッ素塗布2013

恒例の中津保育園フッ素塗布の日、当院衛生士3人も、ハミガキの手伝いの為に一緒に出かけます。保育園ではライオン歯科衛生研究所の衛生士さん4人が、すでにフッ素塗布の準備を始められていました。9時過ぎには、園児全員を集めて、虫歯になった「赤鬼」の紙芝居やハミガキ指導が行われました。


園医をしている主人も、園児達を前にお話をします。
「ライオンさんの歯は強いですね~。そんな強い歯になれるように、今日は歯にお薬を塗ってもらいましょう。」

この話を一番後ろで聞いている、紺色のジャージを着たお兄ちゃん達がいました。いったいなにしに来てるの?・・・と思ったら、大淀中学校の「職場体験中」の生徒さん達でした。

この保育園の卒園児で、数日の体験学習をするんだそうです。園児達にも人気のお兄ちゃんです。楽しそうですね~♪

講和が終わったら、小さいクラスの園児達から順番に仕上げハミガキをします。
「はい、お口を大きく開けて~、あ~~ん!!」
「はい、上手にできました。終わりですよ~。」

100人の園児を3人手分けして磨きます。手をずっと動かしているので、結構大変です。でも、可愛い園児たちの為ですから、衛生士達も必死で頑張ってくれています。

磨き終わった園児から、隣の部屋でイオン導入法のフッ素塗布が始まっています。綿花にフッ素液を浸みこませたトレーを噛ませて、通電していきます。上顎1分半、下顎1分半の合計3分間かかります。今回は小さな子達もあまり泣くことがなく、とってもスムースに進みます。本当にお利口さんです。(ビックリ?!)

その間に、院長はお母さんたちの歯科相談に応じます。歯並びやかみ合わせ(反対咬合)を気にされているお母さんが多いようです。矯正の必要性や開始時期、日常生活で気を付けるべきことなどを指導します。全体的には、虫歯の子は減ってきています。お母さんの、お子さんの歯への関心度が、年々高まってきていると推測されます。そして、フッ素塗布の必要性も感じていただいていることと思います。

主人が、中津保育園の歯科園医を始めた頃、中津小学校校医をしていた関係でライオン歯科衛生研究所の方と顔見知りであり、「中津保育園のフッ素塗布をお願いできないか」とお話ししたところ、ご快諾いただき、今に至っています。

ライオン歯科衛生研究所の方にその話をしたら、
「小学校はあちこち行かせてもらっていますが、フッ素塗布を実施している保育園は、この中津保育園だけですよ。」
と言われ、特別なお付き合いが30年も続いていることに、あらためてビックリしています。ほんとにありがたい、ありがたいご縁ですね。主人の一言がなかったら、この「今」がないのですから、歯科のいろんな分野で「パイオニア」の役割を果たしてきたんだと感慨無量です。

歯科相談に一緒に行っていた娘の理絵先生も、この保育園でフッ素塗布をしていたのを思い出してくれたことでしょう。
30年前と全く変わらぬ光景に「昭和」を感じるとともに、こんなにきちんとしつけられている園児達の集団が、現在も存続していることに驚きます。ただ単に、厳しいしつけではなく、ここでは愛が溢れる中の「社会性の教育」をされていると思います。

世間では、体罰が非常に問題になっていますが、みんなが見守る温かい「しつけ教育」を、もっと親たちや教育者に考え直していただきたいと願うばかりです。

☆ 叩き方TPOより 心身の 抱き方TPOなり ☆

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