「いよいよ、はじまるね・・・」
今日は、江上歯科35周年記念パーティで、ゲストをお迎えする日です。会場は、西梅田のイタリアンレストラン「モード・ディ・ポンテベッキオ」です。30階にある会場は、全面夜景がとても素晴らしく、天井高も6mもあり、グランドピアノが常設されていて、とてもムードのあるところです。
私は、お向かいのリッツカールトンホテル美容室にて、メイクとヘアセット、そして、自分の振袖を着付けてもらいました。嫁入りしてきて、ご近所への挨拶回りに着て以来、36年ぶりに着る振袖です。ずっと「箪笥の肥やし」になっていたものが、ここで晴れの日を迎えるとは・・・私自身もつい先日まで、思ってもみませんでした。
着付けをしていただく方も、還暦に振袖を着付けるのは初めてだとおっしゃっていました。ということは・・・素人としては前代未聞???・・・でも、着付けている方も、「私も還暦に着ればよかった。」とおっしゃっていたので、やっぱり女性としたら、振袖は永遠の憧れなんですね。
会場では、レストランマネージャー、司会、音響、進行の方々が、打ち合わせをされています。そして、本日、私の歌の伴奏をしてくださる、シンガーソングライターの松浦有希さんが、音響の調整をされていました。早速に、映像を流しながら、有希さんの伴奏で歌のリハーサルをします。マイクの響きや、タイミングの調整をされます。
(いよいよ、本番を迎えるのやね~・・・と感慨ひとしお・・・)
昨年の12月5日に、この会場が決まってから、松浦有希さんより電話がありました。
「還暦のお祝いに、浩子さんのオリジナルソングをプレゼントさせていただきます。私ができるお祝いの気持ちです。当日会場で、歌ってください。」
「え~~っ!!私の歌ですか???ほんとに~???」
「是非、プレゼントさせてください。」
「わぁ~、どうしましょう?!私の人生のシナリオに無いことですから、ほんとにびっくりしています。」
そういうことで、私が歌いたい内容の詩を作るという話になりました。数日後の夜に、主人が仕事を終え診療所から出て行った時に、ふっと言葉が浮かびました。
「あなたのおかげで、わたしはいつも幸せ。」
この言葉が出てきてから、主人への日頃の感謝の気持ちがどっと溢れてきました。どんな時もず~~っと支えてくれた主人、そして、可愛い孫達の顔が浮かんできました。私の周りにいる人達に、感謝の気持ちが伝わったらいいなと思いながら、詩は、あっという間に書けました。そして、有希さんがその詩をもとに、編集し作曲してくださいました。今年1月には出来上がっていました。浩子オリジナルソングの題名は、「しあわせMy love」です。
有希さんの特別レッスンを3回受け、また、夜な夜な診療所で歌って練習しました。新しい歌は、歌詞を覚えるのが大変でした。1~3番まで似ているので、歌詞がゴッチャになるのです。ポイントを押さえながら、映像に出てくるテロップをチラ見しながら歌います。
そろそろ、招待客の方が続々来られます。ひとりひとりに対応しながら、また記念撮影します。招待客の皆様のお顔を見るのも、ほんとに嬉しい瞬間です。私の振袖姿に、皆さん、
「わぁ、娘さんかと思ったら・・・」
「すいません。おばあさんで・・・」(笑)
定刻6時30分に全員集合していただきました。では、私の出番です。
「本日は、お忙しい中、お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。おかげさまで、江上歯科は35周年を迎えさせていただきました。思い起こせば、開業は結婚の翌年の53年5月8日でした。・・・」
東日本大震災で、新築披露パーティもできなかったので、ここに35周年祝賀会として催行させていただいたこと、今日あるのは日々頑張ってくれたスタッフのおかげであること、私が3度目の成人式を迎えたことなど、思いつくままに話しました。そして・・・
「この私を一番幸せにしてくれた人をご紹介します。江上一郎院長、どうぞ~!!」
吉本新喜劇のテーマソングにのって、司会者の高松晴美さんと手を組んでの登場です。
主人には、パーティのシナリオはほとんど話しておりません。当日の朝も、
「今日、俺はどこに何時に行けばいいんや?」
と、会場も時間も知らされておらず・・・
「最初の挨拶は私がするので、乾杯の挨拶だけ、よろしくお願いしますね。」
と、突然言われるがまま・・・(ちょっと可愛そうな気もしますが)
乾杯の後、松浦國展税理士事務所所長と三木整形外科院長に、ご挨拶いただきました。
その後は、各テーブルを周り記念撮影します。そして、ピアノ演奏を森山純先生にしていただきました。
その間(15分)に、私はドレスに着替えます。還暦の「真っ赤」なドレスです。
ドアの内側で、娘理絵がビデオ撮りしながら、尋ねてきます。
「お母さん、ほんまに歌うの?大丈夫~?今の心境をどうぞ!!」
「もう、ここまできたら、歌うしかないでしょ~っ。」
ドア向こうで、司会者のアナウンスが聞こえます。
「では、お色直しをされた、浩子さんの登場です!!」
スポットライトが当たって、気持ちよく入場です。もう、完全にスター気分です♪
「今日は、私のディナーショー」と、自分に言い聞かせています。自分の力の最大限を引き出すしかありません。ここまでのシナリオを描いたのは、私ですから・・・
歌いながら、会場の皆さんの顔を眺めます。そして、映されている画面を見ながら、必死で歌います。孫達の声も聞こえます。結構、落ち着いている私・・・3番まで歌い切ります。最後に、皆さんへの感謝の気持ち「ありがとう」の歌詞に心をこめて・・・お辞儀。
「♪どうぞわたしを抱きしめて~~~♪」の歌詞のところで、主人が登場してきて、皆さんの前で「ちゅ~~」をしてくれました。(照れ)
次は、私の十八番「愛の賛歌」を歌います。有希さんのピアノ伴奏で、ほんとうに気持ちよく歌わせていただきました。「歌手なりきりマン」になって、最高です♪これ、やみ付きになりそうです。(笑)
ハッピーバースディの曲とともに、お誕生ケーキが登場。
皆さんの歌が終わった後、ろうそくを吹き消します。
スタッフ全員から、60本の赤いバラをいただきました。一生に一度の60本の赤いバラは、ずっしりと重かったですよ~。
その後は、各テーブルに一人ずつ、「ちょこっと話」をしていただき、余興に入ります。新築にかかわってくださった、へーベルハウス5人組です。
私達夫婦の「エンディングノート」を発表していただきました。棺桶に入れて欲しいもの・・・の中で、
「院長先生、昔、奥さんに入れて欲しいと言っていたもの、何か覚えておられませんか?」
「お金かな~?」
「はい、その通りです。1億円入れて欲しいとおっしゃっていたのですが、ちょっと1億円はご用意できなかったので、今日は○○銀行から、2千万円持ってきてくださっています。藤原課長どうぞ。」
SP二人を連れた、藤原課長がアタッシュケースを持って登場です。そして、おもむろにケースを開けます。白い布に包まれた中に、帯のかかった札束が・・・(わぁ~~)
みんなが一瞬、本物かと・・・思いました。
中身は、実は百万円と書かれた「メモ帳」でした。遠くから見ると、本物に見えます。さすがですね~。主人も札束抱えて、ほくほくです。
今度は、娘達の番です。婿ちゃん達は体操服、孫達もかつらをかぶっての登場です。今流行の「あたり前体操」を、「江上家あたり前体操」に切り替えて、主人と私の日常ネタを披露します。
ネタは長女が考えたようです。婿ちゃん達は、私たちがブラジルに行っている間に、練習してくれていました。本当にご苦労さまです。陰の努力に感謝しています。
そして・・・次女が、わが母にインタビューしてくれていました。その一部分を披露。
まさか、ほんまにインタビューに行っているとは思いもしませんでしたので、びっくり。娘達も、「ヒロコ・ず・パーティも迷惑な話やわ~」と言いながらも、陰では協力的です。ありがたい、ありがたい。
当院スタッフの余興は、「ちびまる子ちゃんのエンディングテーマ曲」にのって、皆さんに踊っていただくストーリー。会場にポンポンを配って、歯科医の先生達は女学生に扮して登場します。頭にリボンをつけたり、法被を着たり、皆さん盛り上がりました~~!!
最後の〆は、松浦有希さんの爽やかな声で、「ピースフル」を歌っていただきました。本物の歌手は、声の張りと透明感が違いますね。皆さん聴き入っておられました。やっぱり、素晴らしい~~♪
もう終わりかと思うくらい、3時間があっという間に経過しました。お料理も美味しかったそうですし・・・ほんまに良かった。無事、パーティが予定通りに、予想以上に上手くいって、満足満足です。進行の先村さんも、司会の高松さんも、そして、当院スタッフの皆さんも、陰で支えて盛り上げてくださって、本当にありがとうございました。
坂井家と広瀬家のご両親も、ご遠方から参加していただき、孫達のお守りもしていただいて、本当にありがとうございました。
ご列席いただいた、すべての皆さんに「感謝」の一言でございます。
本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
<追伸>
パーティ終了時も、その翌日もほとんど疲れがありません。楽しく、予定通りに進んだので、満足感に浸っているからかもしれません。準備は大変でしたが、ほんとに開催してよかったと思っています。自分たちの想い出づくりだけではなく、ご臨席いただいた皆様の心にも、何かほんの少しの幸せをお届けできたであろうと・・・
人生の節目に、きちんと布石が残せたことに、私自身、幸せ感いっぱいです。
ヒロコ・ず・パーティ へのコメント