食後等で口の中に砂糖がわずかでも入ると、菌がはたらいて乳酸をつくり1分もしないうちに、歯の表面をかなり強い酸性にかえます。歯の主成分のカルシウムは金属ですから、酸がきついと溶け出す性質があるため、乳酸の酸で溶け始めます。でも唾液は弱アルカリ性ですので、だまってはいません。酸を中和しますので、エサの砂糖も底をついてしまいます。よって歯のカルシウム溶出は、砂糖の供給が終われば30分ほどで終了します。とはいえ、歯の表面のカルシウムは、砂糖がはいってくるたびにちょっぴり溶出し、目に見えない小さな虫歯ができてしまうのです。これをミニ虫歯と呼びます。
|