歯ぎしりの強さや長さはさまざまですが、典型的な症例では睡眠中に何百回と起こしています。歯ぎしりをするたびに大変な力が歯にかかりますから、歯にとっていいはずはありません。ごく初期でも「肩がこる」「顎がつかれる」「睡眠が浅くなる」などの弊害が起こります。さらに症状が進むと歯を支えている骨が圧力のために変形したり、歯がグラグラと動くようになります。その結果歯を支えている骨を痛めたり、歯槽膿漏や歯肉の病気を引き起こすことさえあるのです。歯そのものがすり減って、溝のないフラットな歯になってしまったり、ひどいときには歯のエナメル質が磨耗して神経に届いて水がしみたり、痛んだりするようになってきます。
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