食べ物を食べると口の中の虫歯菌は、食べものの中の糖分から酸をつくり出します。その酸によって口の中は酸性になります。口の中が酸性になると、歯が少しずつとけはじめます。これを脱灰といいます。
しかし、食べ終わってからしばらくたつと、だ液の効果によって口の中が中性に戻ります。すると脱灰によってとけたカルシウムが歯の表面にくっつき修復します。これを再石灰化といいます。
脱灰と再石灰化のバランスがくずれ、脱灰の時間が続いた状態。この状態が虫歯のはじまりといえます。
【歯をみがかない野生の動物は虫歯になるのかな?】
野生の動物が虫歯になることはほとんどありません。虫歯になる原因は砂糖とミュータンス菌です。野生の動物が砂糖をとることはまずありません。しかし、動物園の動物やペットで飼われている動物はどうでしょう?動物園のお客さんやペットの飼い主から、砂糖が入っている食べ物を与えられることがあります。また、動物園の動物を調査したところ、ミュータンス菌が見つかった例もあります。そのため、飼われている動物は虫歯の心配があります。
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