2002年9月号

歯みがきの目的とは?!~正しい歯みがきを心がけましょう~

歯みがきの意味

奥歯の裏側

歯みがきをしていると、歯ブラシの当たりにくい場所というのがあります。たとえば、歯と歯の間のスキ間や奥歯の裏側・下の前歯の裏側などです。こういう場所はどうしても歯みがきが不十分になりますから、歯垢が残り歯周病の温床となります。
また、歯の生え際の歯茎との境も盲点になりやすい場所です。前歯ならよくみえるはずですが、自分の歯を鏡でみるとき誰もがこの部分を見落としがちです。そのため歯垢はおもにここにたまってしまうのです。とくに歯と歯の間の歯肉が三角形になったところが、もっとも汚れやすいのです。歯みがきの主眼は、実はここにおかなければならないといってもよいくらいです。

歯肉のマッサージも

歯の生え際のところにブラシの毛の先端が当たるようにしながら、歯垢をはきだすように磨くと効果的です。また、このとき歯肉をよくマッサージします。こうすると歯茎の中の血行がよくなって、歯肉のばい菌に対する抵抗力も増え歯周病も防ぎます。このとき、すでに歯周病の傾向のある人は歯茎から多少出血しますが、少しなら気にしなくてもよいでしょう。毎日きちんとマッサージしていれば、やがて血はでなくなります。あまり気になるようなら歯科医に相談してください。

歯ブラシの選択も大切

歯ブラシ

奥歯の裏側などを磨くときは、歯ブラシの長さも関係してきますから、適当な長さがあるかどうかチェックしましょう。そして裏側の歯茎のあたりまできちんと磨けるように、歯ブラシの当て方を自分で工夫してみてください。

  • 下の前歯や犬歯の裏側は、歯ブラシのヘッドの一番手前が当たるようにしてやると磨きやすいようです。
  • 奥歯のかみあわせ面も、丹念に歯垢をはきとるように磨きます。細かい溝にも歯ブラシの毛先がよく行き届くように注意しましょう。